ビタミンとカステーラ?
北海道の大手スーパーには必ず販売している、気になるものがありました。
「ビタミン・カステーラ」!?
北海道のローカルフードらしいのですが、全く存じ上げません。そもそも、
なぜっ!?ビタミンとカステラのマリア〜ジュ!?
これは、また北海道によくある、謎のハイブリットか、、?
60年以上前から新業態!謎のハイブリットの過去記事はこちら↓
札幌に寿司屋と中華屋が同居する店がある理由
このクラシックなパッケージ。かわいいけど、、
友人いわく、、
どさん子は皆これを食べて育った!北海道のソウルフードだよっ!
本当っ!?全く知りませんでした、、
そんなビタミンカステーラを深掘りしたら、戦後の食料問題がありました!
ビタミンとカステラの出合い、そしてソウルフードになるまでを深掘りする今回は、、、
・ビタミンが不足している方
・栄養失調気味の方から
・給料は全然上がらないのに物価高騰に苦しんでいる方まで
北海道土産の参考に、また、おやつの選択肢の1つのアイディアにでもなれば幸いです。
パンなのか?お菓子なのか?
パッと見た感じパンっぽくもあるビタミンカステーラ。一体どっちなんでしょうか?
パンなの?お菓子なの?どっち!?
調べてみるとこんな記事が!↓
大正6年に旭川で創業した高橋製菓の銘菓「ビタミンカステーラ」。
出典:上川総合振興局
「当時は日本も参戦した第1次世界大戦が終結したころで、食べ物が不足し、栄養失調になる子どもも多かったといいます。そんな中で、安くて、栄養価値が高いものとして考えられたのが、この商品だと聞いています」と話すのは、秋元忠雄社長です。
なるほど、そもそも、お腹を空かせた子供たちのために開発されたのか〜!
戦後の食糧難の際に、
・お腹を満たす
・栄養価の高い
・安くて買いやすい
という商品を開発しようとして生まれた経緯がありました。
ようは「お菓子っぽいパン」で空腹を埋める狙いがあったということですね〜
カステラにビタミンってどういう事?
ここを解決しないとご飯も喉を通りません(嘘)
なんでこの組み合わせ?サプリメントでもあるまいし、、?
ビタミンを添加したら酸っぱくなったりして、相性悪そうっ!?
そして、ビタミンの元となるのはなんなんでしょう、、?
そしてビタミンカステーラが登場するのは大正10年。現在の商品と味は似ていたものの、包装は紙で、いまとイメージは違います。現在の形になったのは、昭和30年代の前半。本格的なカステラは、卵も砂糖もたっぷりと使用し、重量感がある高価な食べ物でした。
出典:上川総合振興局
しかし、「安くて、栄養価が高いこと」を目標に製造がスタートしたビタミンカステーラ。小麦粉の量を増やす一方で、卵も砂糖も減らしたため水分が少なくなり、日持ちがするよう改良されています。学校給食用に使われていたビタミンB1とB2を入れたのが最大の特徴です。
ビタミンの正体はこれ!
食べ物の味が変化しない、ビタミン粉末というのが存在していました!
なるほど、この魔法の粉w なら味が変わらず、食糧難で不足しがちなビタミンが摂取出来たって訳ですね、、!
いざ実食
実際に食してみます。
ミニの5本入なんかは、小さいお子さんのいる家庭なんかも良いし。
1本タイプはこんな感じ。確かに狙い通り「水分量が少ない』
安く、日持ちさせる為に甘さ控えめってのが面白い!
現代では甘さを控える理由は健康志向から来ていますが、ビタミン・カステーラが甘さを控えた理由はそんな事ではありません。
安くするためっ!that’s All!
結論
戦後の食糧難から生まれたビタミン・カステーラが北海道の文化ともマッチして根付いた。
当初は戦後の食糧難で子供たちの為に「お菓子っぽいパン」で空腹を埋める狙いで開発されたビタミン・カステーラですが、北海道では、、
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にもよく使われていました。このため、田植えや稲刈りなどの農繁期には、ビタミン・カステーラを買い求める人たちであふれ、出来上がるのを待ってトラックで持ってゆく人が多かったという、、
一次産業が主要な土地ならではの、文化的背景がありました。
大きなスーパーなどには必ず置いてある、ビタミン・カステーラ!ぜひ一度ご賞味あれ!
ちなみに本家カステラを想像すると全く別物です。前述したように、どちらかと言うと素朴な菓子パンです。 でも、甘さ控えめで、狙ってないのに現代にもマッチしてきているという不思議、、、 本質をついている商売って強いですね。
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