北海道砂川市にある
北海道砂川市に、日本で唯一の馬具(馬を操る、乗馬の際に使用する道具)を作成している会社があります。
それが「ソメスサドル」です。
北海道をはじめ、関東や名古屋、大阪にも店舗を構え、革製品を中心に展開されています。
建物が美しい!
そんな馬具という極めてニッチな製品を制作している工房&ファクトリー・ショールームを併設する
「砂川本社・工場」
その工場は札幌から旭川に北上する途中の街、砂川市にあります。
今回初めて突撃するとそこは驚きの光景が、、
ここ、、牧場??
北海道郊外の田舎町にいきなりオシャレな看板が、、
ソメスサドル本社に突撃してみたら馬具を最高品質に突き詰めた上での横展開がありました。
札幌市在住ファッションデザイナーとして北海道内の様々なファッション関連施設に突撃を繰り返す筆者が、「ソメスサドル本店」に初めて突撃する今回は、、
・ソメスサドルをご存知の方
・乗馬、競馬など馬好きの方から
・贈り物や、品質とプライスのバランスが取れた道具をお探しの方まで
大切な人へのプレゼント選びの参考に、はたまた旭川方面旅行の際の参考にでもなれば幸いです。
牧場みたい?
なんだここ、、?海外の牧場みたいです!
訪れるとそこには非常に綺麗に刈り込まれた芝、レンガ風の建物、、そしてお馬さんがおります。
※お馬さんはスタッフの管理のもと毎日決められた餌を与えられていますので餌やりとかは出来ません。
出典:SOMES公式サイト
馬たちへの餌やりにつきましては、多くご要望のお問い合わせをいただいておりますが、
今後、馬たちへの直接の餌やりはご遠慮いただきますようお願いいたします。
お馬さんと直接触れ合ったりは出来ませんので、その辺は観光牧場との違いですね。
冬の期間は、環境の良い札幌の乗馬クラブで過ごしている様です。
※馬は例年は5月〜10月の期間に滞在しています。
そこは日本で唯一の馬具メーカー
馬具って実際なんなんでしょうか?
革の馬具というと鞍(くら)位しかピンときませんが、、馬具にも色々ありました。
人が馬に乗るために欠かせない「鞍」
出典:SOMES公式サイト
「革」に安全・安定の「安」と書いて「くら」と読みます。
英語では「SADDLE-サドル-」
頭絡(とうらく)
馬へ指示を伝えるハミ
そして、よくバッグやお財布など革製品でも聞かれる「ブライドルレザー」。
表面に白い粉状に脂分が滲み出る独特な表情が特徴の革です。
「ブライドル」とは英語で一般的にはハミを取り付けられる頭絡の事を意味していました。
もともとサドルは鞍のこと、ブライドルは頭絡のこと、、知らないことだらけですね〜
技術を革製品に応用
そして馬具の技術を使って、一般の人も使える革製品を作成するようになります。
ソメスサドルの歴史を少し紐解くと、、、?
1964年:北海道歌志内市にてソメスサドルの前身「オリエントレザー株式会社」が創業。
製造した馬具をアメリカへ輸出することが目的で創業しましたが、時代の変化とともに販路を国内へと転換1985年:SOMMET(頂点)+ SADDLE(鞍)社名をソメスサドル株式会社に変更。
出典:SOMES公式サイト
馬具づくりで得た技術を活かして、バッグや革小物を自社ブランドで製造し販売を始めました。
↑現在の店舗は女性も嬉しい、上品で高級感あふれる店内になっています。
馬具を天皇に献上してる
そしてなんとっ!天皇に馬具を納めています。
1985年:平成の天皇「即位の礼」にて使用される馬車具一式を納入
出典:SOMES公式サイト
2019年:令和の天皇「即位の礼」にて使用される馬車具一式を納入
天皇献上品ってことは、、国内最高峰の馬具と国に認められたという事ですからね、、!
馬具を作り続けて21年目!馬具を追求して行き着いたのが「天皇献上品」の名誉。
いわゆる国内最高級品として認められた瞬間でした。
結論
ソメスサドルは日本のエルメスのようだ。
元々馬具メーカーで革製品を作るようになったブランドといえば「Hermes:エルメス」が世界的に有名ですが、ソメスサドルもほぼ同じ過程をたどって革製品まで横展開していました。
この背景には
・馬具作りで培われた確かな技術
・天皇献上品として認められた実績と信頼
・現役の競馬の騎手達も愛用しているという安心感
・すべての商品のリペア対応など、
馬具を柱とした強いブランディング力がある!
ことを感じます。「日本で現存する唯一の馬具メーカー、、」ニッチで独自路線を突き進む思想の強さ、、
今日も勉強になります!
ファッションの世界でも良く目にするモチーフ「蹄鉄」がラッキーアイテムと言われる所以は諸説あるようです。 人と馬の歴史は深く、蹄鉄も中世以降のヨーロッパを中心に広がりました。 馬蹄はヨーロッパでは伝統的なお守りとされていて、魔除けや富の象徴などの意味が込められていますが、日本では「馬は人間を踏まない」という性質から「安全運転」のお守りとする風習が生まれたようです。 馬は人間を踏まない、、?ホント? 落馬とかしたら踏まれそうですけど、、w
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