<番外編>沖縄にある変な石たちの話

<番外編>

沖縄でよく見かけた変な石

那覇市をぶらぶらしていたら気がつきました。変な文字が書いた石がそこらじゅうにある。。ホテルでも商業施設でもコンビニでも、お構いなしにあります。

何だこれ?

一体、、

なんなんだ?

その名も「いしがんとう/石敢當」

なんですかそれ?なんで建物にこれがくっついているんだ?モダンな建物でも唐突に表に出てきます。かなり気になります。パッと見は日本語では無さそうです。

中華系の建物でも無いのになんでこんな石が設置されているのか??非常に気になります。。


だから一体何なんだ??

調べてみた

「石敢當」と文字が刻まれた魔よけの石碑や石標。石敢当泰山石敢當石散當等と書かれたものもある。中国で発祥したもので、日本では主に沖縄県や鹿児島県に多く分布すると。

なるほど魔除けの石ですね。

元来は福建省南部を発祥とする中国の風習で、中国本土及び日本以外では、台湾、香港、マレーシア、ベトナム、シンガポールなどでも見られるとの事。

筆者はマレーシア以外は訪れた事ありますが、全然気づいていませんでした。沖縄で見たら新しい建物に「石敢當」が設置されていて違和感があったから気づいたんだと思います。


魔除けか、、確かに。

名前の由来は?

「石敢當」という名称の由来は、後漢代(中国の古代王朝:西暦25年〜220年。古っ!?)の武将の名前とも、名力士の名前ともされるほか、石の持つ呪力と関わる石神信仰に由来するとの説もあり定かではない様です。

定かではないけど信仰の対象なんですね。今も。日本古来の信仰、「八百万の神」がよく分からないのと似てます。

その効能とは?

沖縄県では丁字路/ていじろ(T字路の事)や三叉路が多いのですが、これらの地域では市中を徘徊する魔物「マジムン」が存在し、マジムンは直進する性質を持つため、丁字路や三叉路などの突き当たりにぶつかると向かいの家に入ってきてしまうと信じられているようです。

これがマジムン。こんなのが市中を徘徊していると、、恐ろしいですね。琉球は。

出典:マジムンのうた (おきなわのえほん)より



そのため、丁字路や三叉路などの突き当たりに石敢當を設け、魔物の侵入を防ぐ魔よけとしています。
魔物は石敢當に当たると砕け散るとされています。

バラバラになるんですね!それはすごい効果です。

存在意義や効果が未だに根強く信じられており、そのため現在でも沖縄県の各地で新しく作られた大小様々の石敢當を見ることができる様です。

結論

沖縄は中国や東南アジアから文化的に大きな影響を受けている。

調べていると「いしがんとう/石敢當」だけでなく、そこらじゅうにあるシーサーや琉球王国の文化もそもそもは中国や東南アジアから大きな影響を受けていたことが分かります。

そこに戦後アメリカが入ってきて今の形になったのですね。位置的にも多様な交易の拠点となっている場所なのがよく分かりました。

これは戦後アメリカ軍駐留の影響ですが、沖縄にはTATTOOショップがめちゃくちゃ多いです。ほんとにそこらじゅうに有ります。

その辺の事情に詳しい知人に聞いた所、やはり駐屯している米軍の兵士がお土産感覚で入れに来る、そして毎年新人が送り込まれ人が回転していくので客足が絶えないとの事。

この辺の事情が沖縄の在り方にものすごく影響を与えていますね。

ある日、電車に乗ったら白髪の日本人(もしかしたらアジア系かも?)のお婆さんが腕にバリバリTATTOO入っていて本州との文化の違いを非常に感じました。

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