前回の続編になります。
ずっと気になってました。
札幌市西区、二十四軒にある老舗ビスケットメーカー、(明治44年創業!!)坂ビスケット敷地内にある
私設博物館「レトロスペース・坂会館」
まさかの入場無料。
レトロなんだけど、、ヴィンテージとか価値のあるものとかそういう基準じゃ無い、なんでこんなもの集めてるのよ!?という
坂会館館長、坂氏の「狂気を感じた理由」をまとめる後編になります。
前編はこちら↓
レトロスペース・坂会館のコレクションが狂気的な理由 その1
基本的に古いもの全般が好きな筆者がお届けするレポートの続編です、、
・昭和レトロのお好きな方や
・「レトロスペース・坂会館」に怖くて入れなかった方
の参考になれば幸いです。
ミリタリー?いえ、旧日本軍です。
ファッション的なミリタリーとか、ヴィンテージの類からは一線を画す「旧日本軍」縛り。これはレトロだけどリアルです。
これの本物靖国神社以外で初めてみた気がする。
どこからこんなに毒ガスマスク持ってきたのでしょう?
館内案内をしてくれるSTAFFの方いわく、
この辺は結構ゆずり受けたりした物が多いですね〜
との事。確かにこの辺の商品が市場で流れてるのあまり見た事無いですね。個人間や古物商間でやりとりされているのしょう。
旧日本軍の軍物アイテムをアメリカの軍物アイテムみたいに「カッコいいな〜」と素直に感じられないのは自分が日本人で戦争の歴史に関わった悲しみなどの感情を知っているからですかね。
受けてきた教育の影響もありそうです。
とにかく全然POPじゃない。
くろんぼくんもいる。
こ、、これは、、昭和の遺物「くろんぼ・土人」シリーズ!
この辺の黒人モチーフの人形は当時、日本国内生産されておりコレクションしている人も結構いる、一見レトロスペースにふさわしい収集といえます。
まっくろけ!!って、、笑
※当時の日本では黒人が珍しかった為、黒人をモチーフにした絵本やキャラクターグッズなどが流行しました。
近年になり「黒人蔑視」だという声が強くなり絵本は発売禁止、グッズなどは時代の流れとともになくなりました。
見た目POPで可愛いモチーフなのですが、キャラクターとして黒人モチーフだったり、「くろんぼ・土人」として堂々と流通していたり、、当時はOKでしたが昨今のコンプライアンス的には全然NG。
かわいいですが、実は全くPOPではありません。
昭和ヌード写真、そしてSMグッズ。
こ、、これは、、!
またしても館長のSM趣味とヌード趣味が炸裂してます。
昭和の女優のヌードだけを集めた壁面。私設だからこそできる技です。
スパンキング?するためのムチ。古いのか?
レトロSM雑誌
昭和の好きな女優さんのヌードだけ、よくこんなに集めたな、、?レトロなことは間違いありません。
館内案内をしてくれるSTAFFの方いわく、
館長が雑誌とかプロマイドとかを自分でデータ化してプリントし直しているんですよ〜
との事。すごい、、なんか執念というか情念を感じます。
もちろん、POPさは皆無。なんならダーティ。
シンボル様のキーホルダーたち。
キーホルダーが山の様にあるのですが、中でも筆者が注目したのはこれ。
「シンボルキーホルダーたち」
これ、木彫りです。こんなのあったんだ〜! 当時は温泉街のお土産とかでこの様な男性のシンボルをモチーフにしたジョークグッズが販売されていた様です。
これはレトロですねぇ〜POPじゃ無いけど。w
結論
坂館長の狂気の収集品を詰め込んだのが「レトロスペース」だった。
どちらかというと可愛いイメージの「ビスケット」。その会社の敷地内に狂気を感じさせる私設博物館がありました。
紹介しきれてませんが、こけしや民藝もチラホラ。大阪万博や札幌冬季オリンピック関連の展示もあり、昭和の
・エロス
・SM
・映画女優
・戦争
・民藝
・音楽
・酒、タバコ
などをごちゃ混ぜにした空間。そこには人がつけた物の価値なんてどうでもよくて、
自分が価値があると思ったものを集めまくる、美意識の気高さ
を感じました。好きな人はすごく好き、嫌いな人は大嫌いな場所だと思います。(女性は特に)
ちなみに筆者は、、大好物です。もっと時間が必要でしたので時間をとって再訪します。
実はレトロスペース、本体の坂ビスケットの会社側から「明け渡し請求」の民事訴訟起こされてます。※2018年5月17日レトロスペース側が勝訴 館長は坂さんだから先代の社長だとは思うのですが、現在の会社側とのあいだに確執がある、、 そうですよね、ビスケット会社からしたらこの価値観に全く共感できなかったら敷地内で邪魔でしかないですよね。ビスケットのイメージってものがあります。パンティ飾ってるし。w がんばって欲しいなぁ〜レトロスペース。
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