繊研新聞をご存知ですか?
アパレル関係者なら誰でも一度は目を通す、業界専門誌に先日こんな記事が、、
出典:繊研新聞電子版
新喜皮革が食用サケの皮でレザーを製造
服飾アイテム用途などに大きな可能性、、??
いえいえ、もうアイヌ、北方民族の人たちずっと昔から着用してますけど!?
↓下記参照 ※筆者は「シャケ」表記で統一してます。
<寒冷地 シャケ革の服が存在した。>
<寒冷地 シャケ革靴が冬の定番にならなかった理由>
ところで先日すごいシャケ革の靴見つけました。
先日、二風谷アイヌ文化博物館でエラいもん見つけてしまいました。
PUNKすぎる!エラ付きです。リーバイスの耳付きより興奮します!
ボロボロのクラストパンツに合わせてこれ履いてる人いたらカッコ良すぎて思わず話しかけてしまうレベルです。
そしてやはり、シャケだけでは無かった。
その後、萱野茂 二風谷アイヌ資料館で見つけてしまいました。
紹介します。世界最大の淡水魚「エンペラーフィッシュ/鰉魚ホアンイユ」くんです。
どーん!なんだこの顔??
触るとすごくザラザラの鮫肌です。なんて顔してんだ!?
・黒龍江にいる世界最大の淡水魚でチョウザメの仲間
・生きた化石と言われている
・50〜100年生きる
・卵(キャビア)は珍重され、牛一頭と交換できた。そのため牛魚とも呼ばれていた。
どう考えても「巨大魚」の方がシャケから服を作るより効率が良いですよね。
この魚から服を作っていた。
シベリアの大河アムール川流域には、魚皮加工文化を持つ先住民族が暮らしてきた歴史があり、川を挟んでロシア側はナーナイ族、中国側はホーチャ族と呼ばれていた。
現在、その血筋は残っていても、昔ながらの魚の皮をなめす技術は途絶えつつあるようです。
魚皮をなめす様子
はい、セットアップ発見!中華風のディテール。
結論
アパレル業界誌の記者の方はアイヌ、先住民族の洋服の事は知らないようだ。
当然ですが<コレクション、トレンド、最新>なんてワードと対極にあるのがアイヌや先住民族の衣装です。なので記者の方は最新の物を追うのが仕事なので知らなくて当然。
なのですが、実はアイヌや先住民族の服が最先端なのではないのか?という気さえしてきてます。
・究極にサステナブルである。
・すべて手仕事の1点もので、アート&装飾性も高い
機能の面では現代の衣料に敵わないですが、もしかして今の衣料より機能的な物もある?という可能性もあり、まだまだ奥深いですね。精進します。
この道具でシャケの革を揉んで柔らかくしてから裁断&縫製していた様です。道具を作るところから始める、DIY精神に感服です。
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