観光地のドラッグストアが売上をあげている5つの商材

トラベル

そのドラックストアは観光地・札幌にある

これを書いている2023年3月現在、流行りの病もだいぶ落ち着き観光地札幌にもだいぶ人が戻ってきています。

その中でも札幌を訪れた外国人観光客の方が必ずと言って良いほど訪れる場所、、

アーケード・「狸小路商店街:たぬきこうじしょうてんがい」

札幌狸小路商店街は、北海道で最古の商店街。1873年に開設され、総延長約900m・店舗数約200軒・7ブロックの全蓋アーケードは、もちろん規模も最大級です

出典:狸小路商店街HPより

この商店街の中にあるドラッグストアをふと訪れたところ、

インバウンド対応に特化した店舗で品揃えがかなり特徴的

だったため、調査しました。今日は
「この辺の商材でかなり売り上げ稼いでいるな?」

というアイテムをピックしてみますので、観光地で商売なされている方も、誰もいない山の中で商売されている方も参考になれば幸いです。

プレミアが付く様なお酒

最近は酒屋でもあまり見かけなくなった山崎、白州なんかがゴロゴロ置いてあります。プレミアが付いて時には高値でやり取りされるウイスキーです。うん、普通に自分で欲しい。w

在庫あるなぁ、、

そんな中、見た事が無いひときわ高いお酒?が、、なんだこれ?

しかも高っ!

調べたところこれ、「乾杯の酒」として知られる中国八大銘酒のひとつである

白酒(パイチュウ)です。

「貴州茅台酒[マオタイ酒]MOUTAI」中国を代表する高級白酒です。まさかドラックストアにパイチュウが売っているとは、、日本だと中華街とか、中国人経営の本格中華料理屋とかでしか見た事ないですが。

表記も中国語しかなく、完全に中国の方に向けた商品です。

フェイスマスク

やたらと同じ商品が陳列してあってなんだろう??と思ってよく見ると、

顔パック用の「フェイスマスク」です。こんなの中国にも売ってそうだけど、、と思って探っていると中国ならではの事情が見えてきました。

フェイスマスクは、お隣の中国では日本以上に売れている。しかし、粗悪品が多いのはフェイスマスクも同じ。ステロイド入りなど、有害な商品がたくさん売られている。

つい最近も、中国の国家食品薬品監督管理総局が中国全土で販売している約50種類のフェイスマスクについて、禁止されている添加剤が使用されており不合格商品だ、と発表したばかりだ。

出典:ダイヤモンド・オンラインより

こんな事情から、安心&安全な日本のフェイスマスクを大量に購入したいという気持ちがある様です。

馬油

あまり日本では聞きなれないのですが、馬油が大量に置いてあります。調べてみると中国でかなり人気の様です。

今、中国国内では、馬の皮下脂肪を原料とする動物性油脂「馬油」の美肌・健康効果に注目が集まっており、「馬油」配合の製品が人気となっています

中国では、衣食住に関わるすべての製品に対して、効果や性能とともに、身体へのやさしさに非常に敏感となっており、顔・髪・頭皮など、全身に使える天然由来の「馬油」に対する評価は、中国SNS上でも鰻上りです。

出典:中国トレンドEXPRESS

北海道産の馬油って結構あるんだ、、ラベンダー馬油!?

こちらはサラブレッドを育てる場所で有名な日高産馬油

馬がたくさんいる北海道日高地方の馬油なんか良さそうですね、、使ってみようかな?

高級爪切り

な、、なんで爪切りなんかこんな大量に売っているんだ?

それにはちゃんとした理由と裏付けがありました。

世界のトップレベルの製品と比べ、中国製の爪切りは大きく劣る。これは技術だけでなく、種類やデザインにおいてもだ。

小さな爪切りが、中国と世界の先進製造水準との開きを反映している。

中国で爪切りを製造している企業は多い。

だが資金、技術、理念などの問題から多くの企業の爪切りは粗末で、大同小異で、競争の重点はほぼ価格に集中しており、数元(1元は約16.8円)のものがほとんどを占めている。

出典:J-people.cnより

中国国内にはロクな爪切りが流通していないため海外旅行先で購入すると。お土産にも購入すると。そういう仕組みです。

なるほど〜

薬や医薬品全般

すこし前は流行病の影響で風邪薬、解熱剤が爆売れで欠品だったらしいのですが、それだけにとどまらず、アリナミンEX・ビオフェルミン・チョコラBBなどの医薬品、サプリメントなど幅広く購買の対象になっていることがわかります。

大量購入用、、

コンドロイチンなんかも、、

すべてまとめ買いに対応している。

結論

ドラッグストアのバイヤーと出店の戦略がハマっている。

中国人の記者によれば、日本の薬が売れる様になった一つの要因は何年か前に台湾で出版された日本のドラッグストア商品の紹介本の影響だそうですが、それはきっかけで本当の理由は

「日本の薬がよく効くから」

ということだそうです。実際に日本の薬を使ってみて「これは良い」と感じた中国人が、SNSを通して生の情報をたくさん発信し、日本の薬の知名度が上がったからなのでしょう。

日本にありながら、完全に「外国人観光客」のための店作りと品揃え。

立地も戦略も完全にハマっている。美しい商売の仕方。勉強になるなぁ〜

海外の人たちから見た「日本のいい物」が日本人の我々にとっては「全く気づいていないもの」の場合が結構あるな〜と感じました。

確かに東南アジアなんかを長く旅すると現地の爪切りは精度がロクな物なくて、旅慣れてきたらトラベルポーチに日本製の爪切り入れてたのを思い出しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました