富良野自然塾ってなんでしょうか?
作家・倉本聰さんが主催
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
北海道富良野市で開催されている体験型環境プログラムです。46億年の地球の歴史を460mの距離に置き換えた道をインストラクターの解説を聞きながら歩き、地球の変化と生物の進化の歴史を学ぶことが出来ます。
今回はご縁あってこの「環境教育事業」プログラムに参加して来ました。
ま、ま、マジメか!
富良野のゴルフ場跡地で実施されている
バブル時代にバンバンOPENしたゴルフ場。その後、人が入らなくなり捨てられたゴルフ場がたくさんあります。富良野のそんなゴルフ場跡地で自然塾は開催されています。
なんと自然塾はこのゴルフ場跡地を森に戻す「自然返還事業」も行っています。
気が遠くなるような話です。何年かかるんでしょう?コツコツと木を植樹していく訳です。
まさに森をデザインし、創っているんですね。
目隠しして裸足で歩く。
プログラムの前にまず自然を体で感じるため、そして深く溶け込むために「目をつぶり裸足で歩く」体験をします。 ※隣に補助の人を付けて
目からの情報を遮断すると感じる足裏の触覚、鳥の声や森の音。さっきまで感じてなかった感覚がパカッと開いて来ました。今なんかデザインしたら良いもの出るかもしれません。いや、すいません出ません。
ワザとこんな道や、、、
こんな道なんかも。靴履いてないと痛いです。
46億年地球の道を歩く
地球の始まりから現在までを460mの距離に置き換え、インストラクターの方に解説頂きました。
1m歩く=1000万年の時が流れます。
地球の歴史が歩きながら体感で入ってきます。これは分かりやすい。
最初はマグマ時代。
恐竜の足跡が実際の大きさを体感できます。
世界の人口はここ100年で一気に増えて、、
私たちの文明は地球の歴史に比べたらほんのちょびっとの歴史しかないと。アホかと。(言われてません)
とどめに、どーん!
トドメにどーん!自然塾の伝えたいことはシンプルです。「地球は子孫から借りているもの」だと。当然、借りたものは元通りにして返さなければなりません。うーん、返せるのでしょうか?
結論
マイナスから0に戻すデザインもあるなという事が分かりました。
デザインやアートという仕事は、過去や現在あるものにどうやって新しい価値を持たせるか?の
「1あるものを2とか10とかにどうやってするかの仕事」だと考えていました。
ですが自然塾が行なっているのは失われたものをどうやって元に戻すか?
植樹や木の植え方、その後の山林に日光が当たるように木を間伐し、森を造成していく、
「失われたものを再生するデザイン」という考え方があることもよく理解できました。
そもそも人間が存在して社会活動をしているだけで地球にとってはダメージです。とはいえ生存はしていかないといけませんので、「共存」の在り方がますます問われていきますね。
「学ぶ」というよりは「体で感じる」学習形態。子供でも分かりやすいのですが、大人も沢山の学びのあるプログラムでお勧めでした。
人生に学びが大切なのは賢明な読者の方はよく理解されていると思います。(勉強では無く) 先日筆者の家の裏でフラッフラのお婆さまがパンを食べながら歩いていたのですが、パンの包装をポイッと道に投げ捨てていました。年齢に関係なく、学びが不足しています。 自然塾にぶち込んでやろうか?(失礼しました)と感じました。
最後に植樹をしてきました。植樹って天皇陛下しかしないのかと思ってました。自然塾は本気でここを森に戻そうとしている。経済活動を最優先しない法人の在り方って存在するんですね。NPO法人、、ちょっと興味が出てきました。
この苗も自然塾が種から育てた苗です。
訪れた人たちは最後に植樹して行きます。
そしてどんどん森になる。すんげー
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