なぜニセコ町にハロウィン用かぼちゃが溢れかえっているのか?

寒冷地生活スタイル

ハロウィンかぼちゃだらけ

先日ニセコ町を訪れたところ、町中がハロウィンかぼちゃだらけ、、なんだ?ハロウィンだからか?ニセコ町の特産品なのか?ハロウィンかぼちゃが野ざらし。これ、誰がやってるんだろう?

ニセコのハロウィンカボチャの謎を調べてみることにしました。

か、、かぼちゃが、、駅舎のレトロ感と合うなぁ。

巨大なかぼちゃがどか〜っと!

道沿いにも、転々と

ニセコは外国人が多い特殊な土地

札幌から車で約2時間半。北海道の中でも「ニセコエリア」は特殊な土地です。

というのも強烈なスキーリゾート地で冬場は海外から多くの外国人観光客が集まる場所で店のメニューも英語表記が多く、英語対応の場所もたくさんあります。

海外や道外からの移住者も多く(特にコロナ前は)スーパーも海外の食品が数多く並ぶ「外国人フレンドリー」なエリアです。

一体誰が生産し、設置しているのか??

平成20年(2008年)頃からはじまった街のイベントが「ニセコハロウィン」や綺羅乃湯での「カボチャ落書きコンテスト」です。

↓綺羅乃湯の詳細はこちら
<TATTOOでも入れるサウナがニセコにもあったので行ってみた>

ここで使用するカボチャを栽培するのは、ニセコ町で農業を営む2つの農家さんが育てています。

この2つの農家さんの活動から「秋のニセコをカボチャで彩る」取り組みは始まりました。

※10年目を迎えた(平成29年2017年)には、北海道知事から観光ホスピタリティ実践者等に対する感謝状がこの2つの農家さんに贈られています。スゲ〜

町内のこの2つの農家さんが春先にハウスを建て、カボチャの種をまき、移植し、収穫するという一連の作業を外国人も移住者も一緒に汗を流しながら、運営されています。

その後、地域おこし協力隊の協力を受け、町内各所に配置していました。

ハロウィンかぼちゃはどこで買える?

<🎃ジャックオーランタン>を作りたい方もいらっしゃると思うので現地のニセコ町内にある主な農産物直売所をご紹介しておきます。

道の駅、直売所を見かけたらチャンスです!(重いので車でピックが吉)

ニセコビュープラザ直売会
・住所 ニセコ町字元町77番地10(道の駅施設内)
・電話・FAX 0136-44-3433
・営業期間 通年営業(年末年始は休業、期間によって開店時間変更あり)

 ニセコ町内60戸の農家による野菜直売所です。朝採りの新鮮な野菜が並ぶファーマーズマーケット!朝夕の寒暖の差が激しいニセコの野菜は甘味があり美味しいと評判です。直売所ならではの珍しい西洋野菜が並ぶこともあります。

出典:ニセコビュープラザ直売会ホームページより

里見地区「顔の見える直売所」
・住所 ニセコ町字里見67番地4
・電話 0136-44-3179 (出店者:岩崎さん宅)
営業期間 4月下旬~11月初旬(年により若干変更あり2011年は11/6で終了) 

国道5号線に面した地域コミニュティーセンター(集会施設)に開設している直売所。ここでは、 地区の農家さんが個人ブースで新鮮な農産物を販売しています。

出典:ニセコ町 町内農産物直売所の紹介より

ニセコ野菜耕房’S
・住所 ニセコ町字曽我888番地1(ニセコミルク工房敷地内)
・電話番号・FAX番号 0136-44-1766
・営業期間 5月~11月初旬(年により若干変更あり 2011年は11/6で終了)

ニセコ町内スキー場エリアの、ミルク工房さん敷地内にある直売所。ニセコアンヌプリの麓にある地域では、馬鈴薯、豆類といった畑作物、かぼちゃ、とうもろこしなどの野菜が多く生産されています。

出典:ニセコ町 町内農産物直売所の紹介より

結論

ニセコの街に訪れるさまざまな人をつなぐツールとしてハロウィンカボチャが活躍している。

調べていたところ、当時まちづくりのコンサルタントを担当していた方のコメントを発見しました。

外国人がたくさん来ているニセコで、外国人と日本人のコミュニケーションが不足していて、お互いの不信感がニセコ地域の発展に影響することが気になっていました。」

との事。どこの街でも良くある、<昔からの地元民VS移住組>の対立的なヤツです。

・まちづくりのコンサルティングと農家さんが手を取り合って立案。


・食べられもしないハロウィンカボチャの生産に踏み切って移住組、海外組もそれに協力し行政も動かした。

美しい話ですね、、!

街を彩るオレンジのカボチャも綺麗ですが、本当に美しいのはその取り組みにまつわるストーリーでした。

<どてかぼちゃの由来>

昔は土手にたくさんのかぼちゃが作られていました。
作られていたといっても、河川敷の土手で、よい肥料とかはなく、痩せた土地でも育つようなかぼちゃがたくさんゴロゴロしていたという状況です。

土手は誰かの土地とかでもありませんし、貧しい方々のために植えていました。土手は太陽がよく当たる場所で、かぼちゃにとっては太陽の日があたり過ぎると食べ物としては美味しくありません。
このような状況から、

あらゆる土手にある⇒どこにでもある
食べ物としては美味しくない⇒役に立たない

ということで、どてかぼちゃは「どこにでもいる、役立たず」となったのでした。おしまい。

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