銀杏並木から「実」が落ちるor落ちない違いとは何か?

寒冷地生活スタイル

街中にある街路樹

どこの街にもよくある街路樹。その中でも「銀杏並木:イチョウナミキ」は全国どこででも見られる

「秋の光景」ですが、ふと疑問が、、?

黄色くなって綺麗ですね〜

筆者
筆者

銀杏が落ちてる木と、そうではない木がありませんか??

ギンナンの実が落ちてバキバキに潰れている、なんなら悪臭もする、、

「ギンナンの実、落下問題」

この実が落下する場所としない場所がある、、も、もしかして?

・木によって個体差があるのか?

・木の生育具合によるのか?

・種類が違うのか?

・この臭いは実際のところなんだ?

筆者
筆者

今日も、身の回りのことがよく分かってません!

ギンナンについて調べてみるとイチョウの木自体にオス・メスがあることが要因という事が分かりました。

東京から北海道に移住した筆者が、全国の秋の光景「銀杏」のなぜ?を深掘りする今回は、、

ギンナンを踏み潰して不快な思いをされた

焼き鳥屋で食べる銀杏に目のない方から

銀杏BOYZが大好きだという方まで

銀杏狩りの参考に、はたまた今後の秋の過ごし方の参考にでもなれば幸いです。

そもそもの話

筆者
筆者

銀杏(いちょう)と銀杏(ぎんなん)って、なんで同じ漢字なの?

「銀杏」と書いて「ぎんなん」

・「ぎんなん」とは、音読み。

・「ぎんなん」と読んだ場合は、多くはイチョウの実を指す。

・「杏」を「なん」と読んでいるのは、直前の「ぎん」の「ん」に影響されて、本来の音読み「あん」が変化したもの。

※アンズの実を小さくしたようで、銀のように真っ白な実だから「銀杏」と呼ぶそうです。

これは銀杏=ぎんなん

「銀杏」と書いて「いちょう

原産地の中国ではイチョウのことを「鴨脚:ヤーチャオ」のように発音して呼んでいたことがあり、それが変化して「いちょう」となったそうです。

【その結果】

・「銀杏の木」を「いちょうのき」と読む。

・実のときだけ「銀杏」を「ぎんなん」と古来の読み方で読んで、区別する。


「銀杏」も、もともと中国語ですから、同じ植物を指す2つの中国語が、日本にやってきて1体になったようです。

これは銀杏=イチョウ

筆者
筆者

うーん、、ややこしい話ですねぇ、、

オスの木、メスの木

イチョウは、オスの木、メスの木が明確に別れた「雌雄異株:しゆういしゅ」という珍しい特徴がありました。

メスの木からだけ、秋になるとギンナンが熟して落ちます。

道に落ちたギンナン

筆者
筆者

木にオスorメスがあるとは、全く知りませんでした。。!

どうやって受精してる?

筆者
筆者

花の蜜にハチが飛んでくる訳ではないっ!

雄木から花粉が風にのって運ばれて、雌花に受粉し実を付けます。

春に受粉した雌花は花後に種子を付け、秋になると熟して落ち、ニオイを放つのです。

落ちてる!落ちまくりでズルズルです!

オスとメスは、どのくらいの距離で結実するのか?

・風で1km以上運ばれ受精し、結実します。

・周囲にオスの木が全く見えていない場所でも、実がつく。

・実ができるまでの樹齢は、雄花の着生は11~12年で、雌花の着生は5~8年でギンナンが結実する。

また、実ができるには、メスとオスは1対1の関係が必要というわけではなく、メスの木5本くらいに対してオスの木1本で十分だそうです。

筆者
筆者

オス冥利につきる!

そしてこの臭い

イチョウの実であるギンナンは種が果実に包まれているように見えますが、黄色い実に見える部分は果実ではなく、種の外側の皮が液状に肥大したものでした。



ギンナンとして食べている部分は種の内部「胚乳」と呼ばれる、種が発芽するとき栄養になる部分なのです。

ギンナンのニオイの成分はというと、、】

・酪酸(らくさん):人間の皮脂に含まれている、蒸れた足のような臭い

・エナント酸(別名:ヘプタン酸)腐った油の臭いのような腐敗臭

の2つです。その強烈な臭いからニホンザルでさえ食べないようです。

筆者
筆者

ものすごい臭いする時ありますよねぇ〜

結論

イチョウのメスの木からギンナンが落ちている。

ギンナンを包みこむ果肉は強烈な異臭を放つため、住民から苦情も多いようで、 植栽管理者による植え替えも少なくないとのこと。

 大阪・御堂筋(梅田―難波、全長4・2キロ)を彩るイチョウ並木で、ギンナンがなる「雌株」が減っている。

路上に落ちてつぶれた際に放つ独特のにおいへの苦情が相次いだことなどから、大阪市は植え替え時に、実がつかない「雄株」を優先して選んでいるためだ。

将来的に御堂筋からギンナンが消える日が来るのか。

出典:読売新聞オンライン


そんな事なら、最初から実がなる雌株を植えなければいいのではと思いがちですが、これまではある程度成長しないとオスメスの区別がつかないという難点がありました。


※現在、遺伝子解析によって早期の雌雄判定が技術的には可能になっています。

筆者
筆者

そんなことしている場合ではなさそうですが、、w

植え替えた後に、実際は雌株だったことがわかることもあるくらい、オス:メスの判定が難しく、そもそも昔は意識して植栽していなかったことがわかります。

思い昔はギンナン拾いも秋の風物詩として楽しまれていました。

時代の変化でギンナン=臭い、汚い 

みたいに扱われているのも少し寂しいですね。

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