ホワイトアウト!
筆者の居住する北海道の冬の風物詩、、車で走行中に雪により前が全く見えなくなる視界不良現象、、、
それが「ホワイトアウト」です。
降雪と風により積もった雪が舞い上がり、、
日中でも全然前が見えませんっ!!
これ、真昼の高速道路の視界です。前の車の車間がかろうじて分かるくらい、、
そんな中、高速道路の路面端にライトがある事に気づきました。
道路脇に日中でも点灯しているポール式LEDライトがあります。
何年か前から設置されたこの「ポール式LEDライト」
これがあるだけでホワイトアウト時の走行がグッと楽になっていました。
これが、ある or ないで全然違うなぁ〜
今回、このポール式LEDライトを深掘りしてみると冬場の高速道路での事故を少しでも減らそうという、企業努力を突き詰めたデザインがありました。
札幌市在住で北海道内の様々な場所へ出没し、寒冷地特有の文化を調査する筆者が、
高速道路の「ポール式LEDライト」を深掘りする今回は、、
・降雪地域で高速道路を走行する機会のある方
・冬のホワイトアウトを体験したことの無い方から
・冬場北海道で車を運転する予定のあるの方まで
冬の高速道路走行や冬の北海道旅行の参考にでもなれば幸いです。
その名もデルタポール
調べていくと、このLEDポールの名前は「デルタポール」ということが判明しました。作っている会社はこの会社、、
「コスモケミカル株式会社」
1986年創業の大阪の会社であることがわかりました。
2019年秋から発売している!
このデルタポールは2019年秋より発売開始されています。寒冷地で採用され、高速道路に本格導入されたのは近年と認識しています。
NEXCOで導入時期を調べてみましたが、いまいちわかりませんでした。
出典:コスモケミカル株式会社
太陽光発電!
山の中や、街のない平野部などの高速道路で、照明のない区間というのは
「人が居住していない=電気が通っていない」
エリアが多く、費用の問題からもなかなか照明を整備するのも費用がかかることが容易に想像できます。
広大な面積を有する北海道の高速道路に照明を設置するの大変だと思われるのですが、このデルタポールは
太陽光発電っ!単体で発光出来るので設置場所を選びませんっ! すげ〜
デルタ式3方向に太陽電池パネルを有し360度全方向からの発電を可能とし、発電量を大幅に向上させることができました。
出典:コスモケミカル株式会社
大掛かりな工事も不要ですよねっ!
24時間連続点灯
そして何がすごいって、、
「24時間連続点灯っ!」
【点灯の条件として】
・日中に日向に設置する
・積雪で埋もれない高さに設置する
・10時〜14時の5時間程度で蓄電
この条件を満たせば24時間光り続けることが出来ます。タフですねぇ〜
天気のいい日は感じませんが、ホワイトアウトの日中も光ってるのは非常に助かる!
吹雪等の視界不良が起こる冬期には24時間の連続点灯を可能にした由一製品です。
出典:コスモケミカル株式会社
雪で埋もれない?
しかしここで気になる弱点も、、LEDの信号も同じなのですが、本体から熱を発しないため
「湿った雪が降雪時に照明に付着して埋もれる」
という現象が起きがちです。
こんな感じで見えなくなる!
雪が付いて見えなくなるのが少し気になっていました、、
お分かりでしょうか?雪が付着しています!
そんな筆者の危惧を解決する新商品もリリース予定でしたっ!
着雪対策型デルタポール CDP-G18-ALは
出典:コスモケミカル株式会社
2024年度より発売開始予定
着雪対策型の特長
・冬季吹雪による着雪が発生した場合でも発光の視認性を確保
・LED光束幅が広がり、視界不良時の視認性向上
これは素晴らしいっ!
結論
降雪地帯の事故を無くなるようにデザインされたLED照明は、企業のモノづくりへの強いこだわりを感じる。
調べてみるとコスモケミカルの品質方針は
「技術と品質を確立し、大手や海外メーカーに立ち向かえる夢の有る会社になる。」ことでした。
デルタポールという商品は日本の降雪地帯のみならず、霧が発生しやすい高地や盆地、そしてカーブで視界の悪い地域にもものすごい効果を発揮します。
もちろん日本のみならず、海外でも運用は可能でしょう。デルタポールは人の命を守るという強い意志を感じるデザインでした。
デルタポールのデザイン思想に感動しました。
ホワイトアウトの運転時は、色の薄いサングラスかけると少し見やすくなるよ〜
吹雪の日に、 「今日はきっと雪が目に入るから薄い色のサングラスだな。」 と思って意気揚々と外出したら水滴がレンズに付きまくるわ、体温で曇るわ全く前が見えません。。 かなりハードな吹雪の日はこんなゴーグル型サングラスが今の最適解ですね。(上級者向けですが、、)
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