小樽の喫茶店で昭和をデザインから感じる理由

デザインとアート

昭和なデザインを残した喫茶店

創業70年の歴史を持つ喫茶店「喫茶コロンビア」友人に紹介いただき訪問したところ、今はほとんど見かけなくなった古き良き昭和のデザインがそこにはありました。

見た目も名前も完璧ですね。

巷にある「カフェ」ではない。昭和スタイルの「コーヒーレストラン」です。

・目新しいお店作りを模索されている方や

・古くからお店を営まれている方

・新しいマーケティング手法を探している方

のビジネスの参考になれば幸いです。

場所はこちら

札幌から車で30分(高速で)の隣町、小樽の「観光客が少ない、比較的ローカルなエリア」花銀通り沿いにそのお店はあります。

花銀通り=花園銀座通り。日本中にあった「銀座」を意識した商店街の1つです。

喫煙所が昭和。

入店前に驚愕です。喫煙所が「潔い」缶ですよ。缶!これってなんの缶でしたっけ?ソースとか入ってるやつですよね??

その下の謎の彫刻もコロンビアとの相性バッチリ。

昔は店内で喫煙OKだったことは後でわかりますが、時代の流れとともに流石に「タバコは外で」になっていました。

内装が昭和。

入店したらシャンデリア。久しぶりに見ましたシャンデリアを。

当時流行った豪華できらびやかな内装そのままに残しています。これ、ワンオフで作ったのかなぁ〜既製品じゃないよなぁ〜??

昔のホテルのロビーもこんな感じのところ多かったですよね。

また、ソファーもデカい!ベルベット素材の積年の埃が詰まったソファーがたまりません。

どどん!

やっぱり昭和のラウンジといえば船の模型ですよね。
そして古時計

コーヒーゼリー昭和。

こちらは看板メニューの自家製のコーヒーゼリーです。

アイスクリーム、ソフトクリーム、生クリームと、クリームが3種も乗っており、それぞれの味が違う!そしてまた苦いゼリーとアイスが合うんですねぇ〜

チェリーが缶詰めチェリーでまさに昭和感。久しぶりにこのチェリーを食べました。

うーん昭和。

カフェは普通「コーヒー」が売りですが、コロンビアは「コーヒーゼリー」が売りですから。

出典:喫茶コロンビア インスタグラムより

他のメニューも豊富で昭和

カフェじゃない!オシャレなカフェ飯なんてない!「コーヒーレストラン」なので飲食メニューも充実。最高です。

食べ物メニューのおすすめは「ソースカツ丼」だそうです。なぜ、ソースカツ丼??w

注意書きが昭和。

いまどき飲食店の店内にガムやゴミをポイ捨てする風習なんて見かけませんが、昔の日本は「ポイ捨て」が当たり前だった時代がありました。

その名残が分かる注意書き。

床にガム捨てる人、近年の日本では見かけませんねぇ〜

ちなみに現代でも発展途上国では「ポイ捨て」文化がまだあります。

そんな事、現代である?w いえ、ほぼない。

戦後の復興、発展途上国を経て先進国へ。民度も上がっていった工程が分かりますね。(いまも先進国かは置いておいて)

Wifi なんて飛ばさない昭和。

現代のカフェでは常識になりつつある「Free Wi-Fi」。期待通りそんな電波、全く飛ばしていません。シビレます!

店内でPCの作業なんて想定してません。潔すぎる昭和感。

なにも飛んでないよ、、

結論

当時の普通を突き詰めて、続けていたら異端な存在になった。

70年前から続く、「当時は普通だった喫茶店の営業のスタイル・デザイン」

これを基本は変えずにブラッシュアップを重ねて、続けていったら周りの飲食店がどんどん無くなり、変化し、「喫茶コロンビア」は生き残って異端な存在になっていました。

長くやっているからこその新しさと説得力。

ロケーションや内装の素晴らしさ。

昨日今日このスタイルを真似してもなかなか出来ない深みがありました。

小樽運河なんか無視して(もちろん行っても良いですが)コロンビアを目掛けて小樽に行くべき!小樽の名所ですね。

店のトイレが「和スタイル」オンリーなので、腰痛持ちの方はご注意ください。

筆者はトイレをお借りして、久しぶりの「和スタイル」でお腹がツリました。

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