遮光器サングラスは実際に使えるのか?実験してみた。

アイヌ

遮光器をご存知でしょうか?

知ってる人は知っている、知らない人は全く知らない。

「遮光器:しゃこうき」

遮光器(しゃこうき)は、北極圏に暮らすエスキモーが雪目を防ぐために伝統的に使用してきたゴーグル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
筆者
筆者

そんな本物の遮光器を入手しました!

前回の考察はこちら↓
遮光器土偶の語源!遮光器に魅了される理由

素材はカリブーの骨 or セイウチの牙などの「骨系」と思われます。

入手したので実際に着用し、雪山で着用実験してみると、

遮光器は「原始的な創意工夫がある」という事が分かりました。

東京から北海道に移住しアイヌや北方民族の服装史を探る筆者が、北方民族の古来のサングラス、

「遮光器」の使用感を深掘りする今回は、、

・遮光器に興味のある方

・ウィンタースポーツ用ゴーグルをお探しの方から

雪山主戦場としているハンターの方まで

サングラス探しの参考に、はたまた今後の骨董市でのバイイングの参考にでもなれば幸いです。

着用感は?

素材は骨系で肌に触る面はすべすべに磨かれていますが平面です。実際に着用してみた着用感はどうでしょうか??

目の周りに接地するところはフラット!
ぴったり装着できる様に、革紐と鹿骨のアジャスターをカスタム装着
着用して横からみた感じはこうっ!

筆者
筆者

うん、、固いっ!骨ですし!

素材は骨で当然固いので、顔にフィットはしません。

アジャスターで締め上げても顔から少し浮いた着用感になりました。

視界は?

遮光器の大きな特徴でもある、横に伸びた細い窓(スリット)。これが遮光器土偶の呼び名のルーツにもなっている大きな特徴ですがちゃんと見えるのでしょうか、、?

スペーシーさを醸し出す、スリット

着用して見た視界のイメージはこんな感じ。

筆者
筆者

うんっ!非常に見づらい。

イメージ通り非常に見づらいです。そもそも視界が狭い!そして顔にピッタリフィットさせた代償でまつげが引っかかって目が開きづらい、、w

足元も見ずらいので、キョロキョロしないと転ぶレベルです。

雪目は防げるのか?

そして肝心の「雪目」は防げるのでしょうか、、?

※そもそも雪目(雪眼炎)とは、目が強い紫外線に長時間さらされることによって起こる目の障害のことです。簡単に言うと「目の日焼け」のようなものです。

雪山に検証実験をするためにGO!

遮光器のメリット

・顔にきつく押しつけて装着するため、光はスリットからだけ入ることになり、太陽光と雪の反射の強い紫外線による雪眼炎から目を保護することができます。

・また、このスリットから見ることピンホール効果が発動し「ものが見やすくなる」という利点もあります。

しばらく遮光器を着用したまま雪山で過ごしていましたが、、

筆者
筆者

うんっ!確かに、目のダメージは少ない気がする、、

実験当日は曇りだったっためあまり紫外線の強さは感じなかったのですが、雪目になる雰囲気は無し。

確かに紫外線を防ぐ効果はあるのかもしれません。

結論

リアル遮光器はものすごく見づらいので、現代の雪山ではサングラスの方が良い。

実際に遮光器を着用して活動してみるとよく分かる、視界の悪さ、着用のしにくさ、、

筆者
筆者

北方民族の人たちって、よくこれを着用して移動、狩猟をしてたなぁ〜

と思う使いづらさ。サングラスに慣れた現代人には「メチャクチャ使いづらいアイテム」が遮光器でした。

現代では全く使えませんが、そんな遮光器にはサングラスなんか存在しなかった時代に、なんとか雪目を防ごうと自然のもので創意工夫したロマンがあるっ!

今後も大切に愛用していこうと思います。

そんな感じでリアル遮光器をコーディネイトに取り入れた、

<現代版:冬のストリート・イヌイットスタイル>

が完成しました。これで寒冷地の冬は、、完璧だっ!


Name:Takuya Takahashi
Age:44 magnum
Occupation:Hyper cold region creator

Jacket:40’s U.S.ARMY M-43 Field Parka Pile liner
Tops:OVER (sweat-shirt)
Pants:The north face + mont-bell
Shoes:SALOMON(spike shoes)
Glove:Prono work glove
Cap:DAIWA PIER39
Bicycle:SURLY WEDNESDAY(spike tire)

Photo by:by my self

これで札幌の雪道を疾走してると、、2度見されます。w

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