砂澤ビッキ展に行ってきました。
日本の彫刻界を代表する作家、砂澤ビッキ(1931-89)の展覧会が
北海道立近代美術館にて開催していました。<2022.11.22(火) – 2023.01.22(日)>
砂澤ビッキ好きの筆者としては必ず行きたい展覧会!突撃します。(実はリピート2回目)
(ビッキの詳しい説明はこちら→荒ぶる開拓魂の彫刻家 砂澤ビッキに触れる)
建築も美しい北海道立近代美術館
なぜか?写真が禁止だった。
入館して、あれ?作品の写真もお触りも禁止です。
お触りはもちろん木の作品が主で破損の恐れがあるからなのは分かります。
ただ、写真は良いでしょう?ブログ書けないでしょう〜!?
そもそもビッキの作品は「触る、動く、動かせる」を生涯のテーマにして制作されたものなんだけどなぁ、、とかブツブツ言いながら観覧です。
個人所有が多くて写真禁止か?
ふと気づきました。展示されている作品が「個人所有」の作品ばかり。
生活のために売り捌いていたのか?確かにアーティストは作品を売らないと生活できない。ましてやSNSもない時代には現代よりもっと濃く”現物”があってなんぼの世界だったですし、、
個人所有のものを借りていたら確かに破損は当然ですが、肖像権とか権利関係も繊細にならざるを得ないのかもしれません。
ぜーんぶ誰かのもの。これはこれですごいな。
作品集を発見!
あれ?場内のベンチに作品集がおいてある!?なにげなく見てみるとこれ、今日の展示作品全部収まってるじゃん!!しかも分かりやすく写真も美しい。
筆者が感動したポイントも細かく捉えられているし収録してある関係者のエピソードも面白い、、これ、欲しいな?でも高そーだな。と思い、背表紙に目をやると、、!!!
(本体¥3,000+税)!?やっす!めっちゃやっす!?
安いんですけど?このサイズのボリュームの美術書&写真集って普通¥10,000くらいしますけど!?
ここでも不意に感動してしまいました。当然、展覧会を出た所の売店で購入です。
結論
砂澤ビッキに興味のある方には入門しやすい非常におすすめな1冊です。
展覧会はもちろん最高で、シビレまくったのですがトドメの作品集にもやられました。
完全に良い仕事。北海道新聞社さん良い仕事してます。装丁の事とかは専門外なので詳しくは分かりません。確かにもっと立派な装丁の美術書はたくさんありますが、
「たくさんの人に手に取ってもらい、ビッキを後世に伝えていきたい」
という作り手側の思いが伝わる良い仕事に感動しました。
あまりに感動したので、読後の「愛読者カード」なるものを初めて出版社に送りました。 本のレビュー欄にそれらしいものがあったのを発見してもスルーして下さい。
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