北海道ローカルおやつ「ボンゴ豆」のデザインはボンゴでは無かった。

デザインとアート

ボンゴ豆をご存知でしょうか?

北海道を代表する地域密着のコンビニ「セイコーマート」のおつまみコーナーであまり見かけたことの無いスナック菓子を発見しました。

筆者
筆者

?なんだこのレトロデザインのお菓子、、

「ボンゴ豆」

完全に昭和のフォント、、良い感じです。

ボ、、ボンゴ?奏者??


味は、でん六の「ポリッピー」と似ていますが、南京豆(落花生の薄皮付き)なので独特の苦味があり、また唐辛子がきいているので結構辛いです。

マジマジとレトロデザインを観察していると、あることに気づきました。

「あれ?この太鼓ってコンガじゃない?」

筆者
筆者

ボンゴ豆の太鼓デザインがアバウトな理由は「ブランドの歴史」が関係ありました。

南米音楽やワールドミュージック好きの筆者が「ボンゴ豆」のパッケージデザインを考察する今回、

・南の国の音楽がお好きな方

・北海道民で昔から食べてた!という方から

・知ってはいたけれど
いままで何一つ違和感を感じていない方まで

今後の酒のおつまみの参考に、また、昭和の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

公式にはデザインに対するコメントなし。

ボンゴ豆を製造する「加藤製菓」さんの公式HPによるとなんのコメントもなし!

シラ〜とオシャレな感じで「ボンゴ豆」を販売してます。

出典:加藤製菓HPより
筆者
筆者

当然、”ボンゴ”に対する言及も皆無、、、

調べると、、

ネットの力を利用して調べてみると、こちらが一番分かりやすく記載してありました!

ボンゴ豆は札幌にある加藤製菓が造っていますが、実は旭川が発祥だったのです。
〜中略〜

ボンゴ豆は、かつて「トヨイチのボンゴ豆」という名前で販売されていたそうです。

このトヨイチ、今はありませんが旭川の菓子製造業者だったそう。

どういった理由かはわかりませんが、旭川のトヨイチから札幌の加藤製菓にボンゴ豆は引き継がれたようです。

出典:asatanより

ようするに、旭川がルーツで枝分かれしていました。

筆者
筆者

ですが、このデザインの生い立ちやストーリーに関する情報は皆無でした。

ボンゴってこれ

こうなったら勝手にデザインを検証します。黒人らしきモチーフが太鼓を叩いているこちらのイラストってそもそも、、

筆者
筆者

太鼓がボンゴでは無い!?

と思われます。ボンゴっていうのはこちらの太鼓。↓


サイズも形状も違います。「ボンゴ豆」のボンゴがこの太鼓のボンゴが由来だとすると、パッケージデザインをした人は、

ボンゴがなんだか良くわかっていなかった?可能性があります。

じゃコンガ?

イラストから推測するに、ボンゴよりも大きく、細長い樽型の形状の太鼓、、

筆者
筆者

これ、、コンガじゃないか!?

「コンガ」と「ボンゴ」の違いって?

出典:ことくらべ

コンガだとこういう叩き方もするし、、イラストとの整合性もあります。

出典:CONGA CHOPS

結論

昭和のデザインは雰囲気重視。アバウトで遊び心があった。

ボンゴ豆のパッケージデザインは実は、、

「コンガ豆」

なのですが、ボンゴ豆が生まれた時代が昭和36年ごろであると推測され、そのころの時代背景を紐解くと、

ボンゴも、コンガも日本にあまり入ってきてない南米の楽器でみんな見たこともなく、実はどっちでもよかったのかも知れません。

インターネットも携帯電話もない時代の中で「ボンゴ」という異国情緒溢れるキーワードをデザインに組み込んだ、当時最先端のスナックの名残りが「ボンゴ豆」でした。

最後になって気づいたのですが、ボンゴ豆って昭和に日本で流行した

・チビクロサンボ

・抱っこちゃん人形

・黒人マスコットキャラクター

の影響もあって、「ボンゴ豆」というネーミングになり、その後もひっそりと生き残っているスナックなのかもしれません。

だとしたら面白いですね〜

「くろんぼ・土人」トレンドの考察はこちら↓
レトロスペース・坂会館のコレクションが狂気的な理由 その2

コメント

タイトルとURLをコピーしました