な、、なんじゃこりゃ??!
札幌から二風谷アイヌコタンに車で向かっていました所、突然巨大な像がおっ立ってます!!恐る恐る近づいてみます。看板も説明も何も無い、、一体誰がなんのために設置したのでしょうか、、?
なんなら、ぱっと見「ワラ人形」にも見えますがなんなんでしょうか??
よく見ると手には槍のようなもの、そして腰には刀。戦士的なものでしょうか?
デカイ!後ろの家よりデカイ。
下から見てもデカイ!なんなんだ?一体?近くで見ると素材はFPR(繊維強化プラスチック)っぽい。
これは呪いのわら人形
二風谷アイヌコタンとは?
以前からアイヌ文化に詳しい知人たちから、
「二風谷に行ってみると良いよ」と助言頂いていました。今回、近くに予定があったもので少し足を伸ばしてみました。
筆者の住む札幌から高速に乗り、2時間かからない位。苫小牧方面の奥に「平取町/びらとりちょう」があります。その中のアイヌ集落跡地が「二風谷/にぶたに」です。
出典:二風谷アイヌ匠の道
もしやバーニングマンなのか??
バーニングマンとは?
アメリカ、ネバダ州北部のブラックロック砂漠にて開催される音楽フェス。イベントの最後に約30mの木造人型オブジェ「The MAN」を燃やす(なのでBurning)事が通例となっています。
参加者は各々キャンプを作り、「The MAN」を中心に砂漠には広大な街が形成されます。
基本的なルールとして「誰もが自己主張し傍観者にならないこと」があり、砂漠の街にはアーティスト集団が作った大小様々なアートが置かれ、至る所でDJが夜通し音楽を爆音で鳴らしています。
またGIFT精神として貨幣の流通が禁止されており、食べ物でもお酒でもハグでもキスでも見返りを求めずに気分次第で何でも大盤振る舞いされます。
出典:galleries.burningman.orgより
何の情報もつかんでいませんが、もしやそんなフェスがこの地で密かに行われているのか??
こんなフェスが二風谷で?(イメージ)
出典:galleries.burningman.orgより
フェスは全然行われていない。
何も情報がないのでgoogle MAPで調べてみた所、「オキクルミの像」という名前という事が判明しました。オキクルミ、、アイヌ語でしょうか?
google MAPに名称を教えてもらいました。
調べてみました。オキクルミ(別名アイヌラックル)はアイヌ民族の祖の神様です。失礼しました。
大事な神様をフェスやって燃やしている場合ではございません!
アイヌラックルは、アイヌ伝承の創世神話における英雄神で、アイヌ民族の祖とされる地上で初めて誕生した神。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アイヌ語で「人間みたいな神」という意味。
エピソードを通じて人々の日常生活を支える多くの品々の起源が語られることから、アイヌ神話の上での文化英雄の役割を持つ。オイナ、オイナカムイ、オキクルミなどの別名でも伝えられている。
結論
バーニングマンフェスはやってなかったが、アイヌの人々の信仰の火は消えていなかった。
・アイヌの人々は特定の偶像崇拝をしません。その代わりに、天地、太陽や月、森、火山の火、水……自然のなかのあらゆるものにカムイ(神様)がいるという考え方です。
・アイヌ神話は口承であることから地域によって差異があるそう。平取町ではアイヌ(人間)に文化や狩猟や織物など生活の知恵を教えた神はオキクルミカムイとしています。
・なのでこのオキクルミもその中の1つの神様で、アイヌ民族の祖として平取町のアイヌの人々に大切に信仰されているのがよく分かりました。
・しかし、いつ?、誰が?、祈る以外のどういう目的で?作成したのかは不明でした。
近くの「二風谷アイヌ文化博物館」を訪れた所、オキクルミと似たタイプのヨモギで作った神様「ノヤイモシ」と遭遇しました。 これはもしかしてバーニングさせるタイプかもしれません。
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