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気になっていた。
常々気になっていました、、ひときわレトロなこの建物。レトロスペース好きとしてはかなり気になります。すすきの繁華街になぜこの建物が??
ススキノアパート?
レトロスペースに関する過去記事はこちら↓
レトロスペース・坂会館のコレクションが狂気的な理由 その1
レトロスペース・坂会館のコレクションが狂気的な理由 その2
こちらの、すすきの市場地下にある飲食街「ススキノゼロ番地」に潜入したら、、
昭和の香りがプンプン漂う、飲食街がありました!
そんな今回は、
・すすきのを訪れた方でこちらの一角の雰囲気が少し違うよね?と感じてた方や
・1Fのおぎにり屋さんが有名なのをご存知の通な方まで
皆さんの疑問の解消につながれば幸いです。
建物の構造
この建物は1958年(昭和33年)建設されています。
1950年代の建物です。50’s(フィフィティーズ)ですよ!なんと建設から70年以上経ってる、、レトロですねぇ。
1F[すすきの市場]
市場の始まりは札幌第二公設廉売市場で、大正11年に設けられていたもので
札幌の廉売市場の老舗
でもあります。この市場は、ススキノのお店の調理場を一手に引き受け、夕刻になると仕入れ、配送など大忙しです。
2F-5F[すすきのアパート]
2F-5Fは住宅公団の賃貸マンションで、札幌でもマンションのはしりでした。現在も居住者がいる!
BFは[ススキノ0番地飲食店街]
居酒屋やBAR、スナック等の飲食店が30店ほど入っています。
こんな構造の建造物でした。
すすきの発祥の地なのか?
《ゼロ番地》の名前の由来は、「地下で番地がなかったから」「ゼロからのスタートという意気込みから」など諸説があるようです。
発祥の地なの?ここ?
歴史をひもどいてみると、
始まりは明治4年(1871年)
札幌本府建設が再開されると本州から数千人の請負人・大工・職工達が送り込まれました。
その対応に函館から商人を移住させたら、そのほとんどが貸座敷・旅人宿などの接客業で結局花街をはじめてしまう。
当然です。儲かるので。
そんな業者があちこちで営業させるのは風紀上も好ましくないって事で中央区南4~5条西3~4丁目の2町4方を区画して1ヶ所に遊郭を移してまとめました。……これが官許遊郭
この遊郭を当時の判官、岩村通俊は「薄野遊廓(すすきのゆうかく)」と名付けました。
このブログがめちゃくちゃ詳しくて面白い。↓
『薄野百年史』より、東京楼の花魁、芳子(真ん中)と世話係(禿)とされる写真
出典:ご昭和ねがいます より
大正9年(1920年)
すすきの遊郭は周辺の人口増加や豊水小学校が近かった事等の理由で豊平川を越えた菊水に移転され、「すすきの遊廓としての歴史は終了」
大正11年(1922年)
遊郭移設から2年後、すすきのエリアが閑散としてしまったので集客も兼ねて遊郭の南端に公設市場が設けられました。(今のすすきの市場の前身:札幌第二公設廉売市場)
昭和33年(1958年)
昭和に入り、すすきのにはカフェーなどのいわゆる「お水系」産業が増えていき、現在の歓楽街としての基礎が出来上がります。
またこの年、市場の環境が劣悪であったことから建て替えられています。
(建設当初地下1階部分は現在のような飲食店街ではなく、雑貨店や歯科 医院などがあった。)
昭和46年8月(1971年)
地下1階部分を持ち主の(株)札幌振興公社からオーナーらが買い受けた。
これを契機に現在の【札幌市薄野零番地飲食業協同組合】を結成する
参照:すすきのゼロ番地飲食店街より
・公設市場の開設が1922年
・建物の建て替えは1958年
遊郭の移転から→現在の、すすきの繁華街の礎になった市場の開設の古さから、すすきのゼロ番地がすすきの発祥の地と言われている事が分かりました。
そこはレトロスペース
現在のススキノゼロ番地の営業時間は店舗によって異なりますが早いところで17時から、遅いところで21時から開店し、閉店は23時から翌2時くらいまでと、店舗によって異なります。
く、、暗い、、w
1店舗あたりの平均客席数は8席くらいという小さなお店が、のきを連ねているのですがその分個性的なオーナーが運営しています。
筆者が飛び込んだ居酒屋さんもとても愉快なマスターでした。実はすごくアットホームな場所です。
大人数で行く場所ではなく1~2人でふらっと立ち寄る場所ですね。
レトロ川柳が、、
トイレには昭和を感じるレトロ川柳もあり、グッと雰囲気を増しています。
結論
無くなる前に突撃をお勧めします。
居酒屋のマスターからお聞きしたのは札幌駅前〜すすきのエリアの再開発のターゲットに当然この建物も該当していて、住居階の立ち退き要請が始まっている模様。
近い将来確実に無くなります。そんな何でもかんでも新しくする理由がどこにあるのか?古いものをさまざまな理由をつけて新しくしていく利権絡みの考え方で良いのでしょうか?
銭湯と一緒でなくなっていくレトロスペース、、問題がデカすぎて解決できません。
↓過去記事はこちら
入れるサウナがどんどん無くなる問題が解決出来ない
大人数で突撃できないのがネックでもあり、良さでもある。 大人だけでサクッと行けるゼロ番地は今も昔も地上の喧騒から少し離れた大人の憩いのスポットでした。
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