<番外編>国立新美術館は、なぜ「新」なのか?その理由

<番外編>

国立新美術館ってここ

東京都港区・六本木。札幌に居住する筆者は、新千歳空港から飛行機でやってきました!

羽田空港からは電車で約30〜40分。

東京都のど真ん中、アクセスも非常にしやすい恵まれた環境に「国立新美術館」はございます。

筆者
筆者

見よっ!この、「ぐねっぐね」の外観を!かっこいい〜

スペーシーな外観、、!曲線がエグいです。

筆者
筆者

今回訪れてみると全方位的にデザインされた、新しいアートセンターがありました!

札幌市在住で洋服のデザインを生業としている筆者は日頃からデザイン施設や美術館、博物館を巡り、そのありかたを考察しています。

そんな筆者が「国立新美術館」のどこの辺が”新”なのかを深掘りする今回は、、

美術館の企画展をよく訪れるハイセンスな方

・用事もないのに美術館でボ〜とするのがお好きな方から

・美術館に所蔵してある美術書を読み漁るのが心の支えだった方まで

初めて訪問する際の参考に、はたまた東京観光の参考にでもなれば幸いです。

建築物デザイン

国立新美術館は、のべ14,000㎡の国内最大級の展示スペースを有する美術館。

「森の中の美術館」がコンセプト

・波のようにうねるガラスカーテンウォールが美しい

・吹き抜けの1階ロビーからは、ガラス越しに草木の眺めを楽しむことができます。


・12の展示室、講堂、研修室等のほか、レストラン、カフェ、ミュージアムショップなどの付属施設が充実

出典:国立新美術館HPより

中に入ると、、UFO内部の様です。UFOに入ったことないけど、、

筆者
筆者

そしてこのエグい建築を手掛けたのは、、奇才、黒川紀章氏!ヤバいっ!

黒川 紀章(くろかわ きしょう、本名:くろかわ のりあき、1934 – 2007年)

日本の建築家、思想家、実業家、政治活動家。


株式会社黒川紀章建築都市設計事務所代表取締役社長を務めた。

日本芸術院会員。日本を代表する建築家の一人

伝説の中銀カプセルタワービル(1972年)もこの人の仕事です。

出典:wikipediaより
筆者
筆者

まず、この美しい建築物のデザインに圧倒されます。

ロゴデザイン

そしてロゴもなんか、、ただ事じゃない感じします。「新」の箇所にこだわりを感じる、、

ほら、新」にこだわりある、、

筆者
筆者

ロゴ、シンボルマークのデザインと言えば、あの人か、、

国立新美術館のシンボルマーク・ロゴタイプのデザインを手がけたのは、やはり、、、

クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏でした。

佐藤 可士和(さとう かしわ 1965年2月11日  )

東京都出身のクリエイティブディレクター、アートディレクター、グラフィックデザイナー。

株式会社博報堂に入社後2000年に独立し、クリエイティブスタジオ「株式会社SAMURAI」を設立し、同社代表取締役に就任。

ちなみにこれも、この人の仕事です。

出典:wikipediaより

国立新美術館のシンボルマークやロゴタイプは、建築と共にその

・新しさ

・先進性

・独創性

・進化し続ける精神

を象徴した表現でなければならない。そして、、

現在から未来に向けてのメッセージを社会に対して発信できるような表現でなければならない

という思いでシンボルマークをデザインした。との事、、(2006年から使用)

筆者
筆者

たしかに、時間のたった今でもロゴの新しさは感じますね。まったく古く見えない!

椅子のデザイン

そして何気にこれ!館内に置いてある椅子が良い!

筆者
筆者

デザインも良いが、何より座り心地が良い!ずっと座っていられます。。

ポール・ケアホルム作 :PK80

ハンス J. ウェグナー作 ラウンジチェア:CH25


アルネ・ヤコブセン作:エッグチェアとスワンチェア

出典:conicより
筆者
筆者

うーん、、一生居れる、、いや、居たい!

コレクションを持たない!

日本で5つ目の国立美術館「国立新美術館」は、なんとっ!

コレクションをもたない美術館

そのため、様々な展覧会を中心に自由度の高い活動を展開していました。

筆者
筆者

なので国立新美術館は常設展というものが存在しません!常に新しいことにトライッ!あ、「新」だ!?

既存の枠組みに捕らわれず、美術館の新しいあり方を提示するような存在。

ここで美術に関する膨大な情報を誰もが持ち寄り、そこに人々が集い、得たものを持ち帰ることができる、開かれた美術館であり、新しい美術の「場」になっていました。

筆者
筆者

なるほど、だから「新」!非常に納得です。

結論

国立新美術館は、その存在自体が新しく、全方位的にデザインされていた。

国立新美術館は

「美術館としてのありかた・そのもの」

からデザインが始まっていました。そしてそれを名前で表すと、、「新」

・外側(建物)

・内側(内装)

・細部(ロゴ、グラフィック、椅子)


など、その存在全てが新しい。だからこういうデザインになる!

そんなコンセプトを貫いている美術館でした。お近くに来た際はぜひ訪問してみてください。

筆者
筆者

ここを目指して遠方から来たくなるくらい、良いです。

当日開催されていたマティス展を訪れたところ、、衝撃の事実が、、
マティスの代表作の絵が切り絵だということを初めて知りました。無知ですいません。

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