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友人と方言の話から、、
先日北海道の友人と話している際に「札幌は地方都市でも方言があまりないからコールセンターが多い場所だ」という情報を聞きました。
こんな感じ。
それ、ほんとですか?笑
「なまら〜(すごくの意味)」とか「わやっ!(ヤバいの意味)」とか北海道弁を結構耳にするのですが、、
という事で今回は北海道のコールセンター事情を調べてみます。
確かに多いんです。
裏付けを取るために調べていくと、「日本コールセンター協会」なるものの存在を発見。
その中にある「コールセンター企業実態調査」を調べてみると、確かに東京の次にコールセンターが多く存在するのが北海道ということが分かりました。
出店:CCAJ 一般社団法人 日本コールセンター協会HPより
なんで多いのでしょう?
都市の規模感でいけば関東、愛知、大阪。
距離感でいけば神奈川、埼玉、千葉あたりにもっとセンターが多くても良さそうなものですが、なぜ北海道には全国2位の数のコールセンター拠点があるのでしょうか??
本当にイントネーションが標準語に近いから?がその理由なのでしょうか??
オフィスの賃料が東京よりも安い
まずは職場の環境を整えやすいことが挙げられます。広いスペースの必要なコールセンター。
北海道でのオフィスの賃料は東京の1/2〜1/3ほど(もちろん場所によりますが)なので毎月のオフィスの維持費を抑えることが出来るため、設立、維持がしやすいです。
最近は便乗値上げしてますが、東京よりはそりゃ安い。
札幌は発音が標準語に近い
これ、事前情報通りなのですが札幌は日本語の発音が標準語に近く、電話での会話をする上でネガティブに働くことがあまりないこともポイントとなっている様です。
たしかに方言はありますが、イントネーションは標準語に近い感じもしますね。(一部の人を除いて)
待遇が平均より良いので働き手が多い
2023年現在、札幌の平均時給は¥942〜とされていますが、札幌のコールセンターでは¥1200〜¥1800という札幌の平均より少し高めの設定です。
・ちなみに東京の最低賃金は2023年現在、¥1072です。
また札幌には10か所の大学、11か所の短大、そして81か所の専門学校があるためバイトを探している学生が就労しやすいという周辺環境も人集めに有利に働いています。
出典:厚生労働省 北海道労働局
人口が増えている地域である
札幌市は人口増が続いています。(北海道全体では減少して行っていますが、都市に一極集中の流れで)
コールセンターの人材難は⻑期にわたって続いていることから、先々を見越して労働人口が増えている札幌市への新規進出が増加しました。
結論
複合的な理由で北海道にはコールセンターが多い。
方言だけの理由では無かったのですが、確かに北海道(特に札幌)にはコールセンターの拠点が数多くありました。
拠点を作る企業サイドから見ると
「拠点を作りやすい土地」だという事がよく分かります。土地も他の都市部より安くて、そこそこ人もいる。
最低賃金も低いので給料もそんな払わなくて良いから維持が比較的楽。なまりも強くない。ようするに起業リスクが低いという事がよく分かりました。
労働者サイドから見ると
札幌は転勤者など、家族の都合により期間限定で居住している主婦(夫)の方も多い地域です。シフトの融通が効く働き方は学生や女性の方にとっても働きやすいのだろうと感じました。
また、冬場でも環境が整備されているオフィスワークは働きやすい事も想像できます。
まとめると、「雇用主と労働者の利害が一致している」のがコールセンターが多い理由でした。
電話といえば学生時代に東京で「国際電話の営業」のテレアポバイトをした事があります。当時はよく分かっていなかったですがいま考えると、かなりグレーな仕事でした。
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