その名も氷濤祭り:ひょうとうまつり
札幌市街や新千歳空港からも比較的アクセスしやすい「支笏湖」。温泉も隣接する湖畔です。
こちらでは毎年冬期に氷のおまつりが行われています。その名も「氷濤まつり」。事前知識がなければ全く読めません。
筆者はこのまつりを「ひょうばくまつり」だと勘違いし、会場付近の交通整理員の方に
「ひょうとうまつりですか〜??」
と聞かれて初めて、ひょうとうまつりと読むんだ、、!?と認識しました。
無知ですいません。
大小様々な氷のオブジェが立ち並ぶ、北海道を代表する冬の祭典。
出典:千歳・支笏湖氷濤まつり
・新千歳空港からは車で40分くらい
・札幌市街地からは車で90分くらい
の場所にあるのが支笏湖です。ちなみにここ支笏湖には
・美術工芸・アイヌ民芸の「大和」さん/「CARVE」さんという名店がありますが、冬季は休業しています。観光客が大量に押し寄せてますので暖かい飲食の露天でもやられたら良いかと思うのですが、、? 余計なお世話でした。
↓支笏湖のディープな情報はこちら
アイヌ刺繍の半纏(ヴィンテージ)が実際に売られているのを発見した。
まず氷濤:ひょうとうって何でしょうか?
ひょうとう、、あまり聞いたことがない日本語です。調べてみました。
・「濤」とは、「大きくうねる波」
・「氷濤」とは、「湖の波しぶきで作った氷柱」
まとめると、波をモチーフにした氷のオブジェで彩るのが「氷濤まつり」といった所でしょうか。
入り口はこんな洞窟に
全部氷で出来ています。
これ、どうやって作ってるのでしょうか?
この巨大な氷の建造物。すごい迫力、自然な造形。デザインとかそういうことでは無い様な気がするのですが、、一体どうやって作ってるのか?調べてみました。
水はどこから?
こんなに大量の水、水道代だったら大変なことになるな、、?と思い横を見たら巨大な水源が。
そうです、この氷の柱は全て支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせています。
【まず木で枠組みを作る】
何も無い平地に木を使用し枠組みを組み立てていきます。【枠組みに氷を氷着させていく】
出典:千歳・支笏湖氷濤まつり
すこしずつスプリンクラーで水をかけながら下の方から凍らせてどんどん高く積んでいきます。
外気温がマイナスだから氷着するんですね。
ここの部分が、、
こんな感じになる。すげー
支笏湖の水を使って凍らせながら積み上げた、巨大な氷の塊群なのが良くわかりました。
会場はとにかく滑る。滑りまくる。
会場内がとにかく滑ります。滑りまくりです。それもそのはず、水を撒いて氷にしているので地面に落ちた水が固まり、「会場全体がアイスバーン状態」
間違っても、ヒールのある靴や革底の靴で行ってはいけません。転倒します。
訪問の際は<滑りにくい靴、スパイク付きの靴>での来場をお勧めします。
靴底がこんなのだとベストですね。
結論
雪まつりが終わっても楽しめる。自然の造形美が爆発しているのが氷濤祭りだった。
デザインされていない様でデザインされている。凍らせ方や建造物の配置の仕方もきっちり考えられているのを感じます。
そして何より!全部湖の水!面白い。氷の彫刻とはまた違った造形の面白さがあります。
これ、寒冷地で水源がある地域だと色々応用できそうですね。冬の商業施設とか。
雪まつりは雪像の保持という安全面からも1週間という短い期間しか開催できませんが、氷濤まつりは1/末〜2/末(2023年の開催は1月28日(土) ~ 2月23日(木・祝)という約1ヶ月間開催しています。
雪まつりに都合の合わなかった方でも北海道の冬の風物詩として楽しめる内容。
お近くにお越しの際は立ち寄られることをお勧めします。
夜に行ったので良く確認できませんでしたが、昼に見ると湖の透明度の高さから、支笏湖ブルーと呼ばれるナチュラルブルーに輝くそうです。昼も綺麗そうですね。
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