花電車の意味するものとは何?

デザインとアート

見たことない路面電車が走行している、、

北海道札幌市は路面電車が運行しているのですがその路線をお花の路面電車が走っています。
お花の電車可愛いじゃないですか!?でもなんでこんな電車が運行しているのでしょう?

可愛らしいお花の路面電車!札幌市の100周年記念電車だという事は何となく分かります。

これが通常の路面電車。

花電車が走っている意味

調べてみました。路面電車を運行する札幌市交通事業振興公社のHPには下記の案内だけ、、期間中、1日に4〜5回出動してる事は分かりましたがよく分かりません。

札幌市の市制施行100周年記念事業の一環 として「花電車」を運行します。

【運行期間:7月23日~8月21日の土・日・祝日の10時から15時まで】 

出典:札幌市交通事業振興公社

さっぱり分からないので直電です。

運行する札幌市交通事業振興公社に直接電話を掛けて「花電車担当の方」に繋いでいただき、色々と疑問をお聞きしました。

花電車は乗車できますか?
A.(担当者)乗れません。お花でデコレーションした電車の記念運行です。

乗れない場合、乗車用じゃないとしたらベース車両は何なのか?
A.(担当者)ササラ電車になります。(除雪用車両)

100周年記念の運行だと思うのですが、今後も花電車が出る予定はありますか?
A.(担当者)今後の予定は現時点でありません。

過去には何回くらい運行しているのですか?
A.(担当者)私も実際に見たわけでは無く、書籍で後から追ったのですが過去30回ほど運行しているようです。昔はかなり派手なデコレーションで、通常の電車を使い、平成に入ってからササラ電車を使用するようになったようです。

担当者の女性の方、素晴らしい知識量です。全ての質問に即答。思いがけず感動しました。

これがベースのササラ電車(除雪用)

もう1つの花電車をご存知でしょうか?

かつて日本には300軒を超えるストリップ劇場が存在しました。

ストリップ業界が浮き沈みする中、ずっと変わらない特別な芸を披露し続けるストリッパーたちがいます。

その芸は花電車といい、それを披露する芸人を花電車芸人と言います。(いまでは披露できる人は国内に10人もいないようです。)

花電車とは上記に記載した祭りなどで利用される客を乗せない電車を意味します。(直電した際も「お客さんは乗れない」と確認できました。)

そこから派生して、遊廓で働いていた娼妓などが、本来の仕事であるセックスではなく女性器を使って芸をした(つまり「男を乗せない」)ことを、花電車芸と呼ぶようになりました。

うん、語源がヤバい。

これがもう1つの花電車だ!

貴重な花電車芸人のひとりに、ファイヤーヨーコさんがいます。ヨーコさんヤバいです。彼女はアソコから火を噴くことを得意としていました。

花電車芸を披露するファイヤーヨーコさん。『花電車芸人 色街を彩った女たち』より。

出典:PRESIDENT Onlineより

結論

どっちの花電車も中々お目にかかれない貴重なモノだった。

札幌の路面電車は、1927年に市営交通発足以来、「市民の足」として活躍してきました。2018年には、路面電車開業100周年を迎えています。(2022年現在104周年)104年の歴史の中で花電車が登場したのは過去30回。3〜4年に1回のペースです。

一方ストリップ小屋は現在全国にざっと18件。花電車芸を披露できる人は国内に10人以下

1998年から2021年4月までに60軒以上の劇場が摘発され、経営者、従業員、踊り子など数百人が逮捕されています。「コンプライアンスの意識の強化」「健全化」が求められる社会風潮を受け、大衆の娯楽だったはずのストリップは徐々に社会の隅へと追いやられています。

どちらかというとこっちの花電車の方がレアですね。

お花の路面電車を見ていたら、そう言えば「花電車」の語源ってこれか?と結びついて最終的にアソコから火を噴く話になってしまいました。

筆者元来の品の無さが露呈しましたが、どちらも時代を超えて美しい!

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