遮光器をご存知でしょうか?
知ってる人は知っている、知らない人は全く知らない。
「遮光器:しゃこうき」
遮光器(しゃこうき)は、北極圏に暮らすエスキモー(イヌイット)が雪目を防ぐために伝統的に使用してきたゴーグル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
先日、北海道のどこにでもある様な道の駅、占冠(シムカップ)に立ち寄りまして、、
何気なく木工品の売り場を見ていたら衝撃のものが販売してました!
しゃ、、遮光器が売っているっ!!?
き、、き、、キターー!
前回までの考察はこちら↓
遮光器サングラスは実際に使えるのか?実験してみた。
遮光器土偶の語源!遮光器に魅了される理由
現代の遮光器を入手したので検証してみた。
思いがけず発見してしまった2024年最新版・遮光器。その背景を調べてみると、
占冠に面白いことやってるメーカーがあるっ!
という事が分かりました。
東京から北海道に移住しアイヌや北方民族の服装史を探る筆者が、北方民族の古来のサングラスをもとにした、「現代版・遮光器」を深掘りする今回は、、
・遮光器に興味のある方
・ファッションウィークになんの興味も無い方から
・ファッション上級者の方まで
サングラス探しの参考に、はたまた最新のモードな着こなしの参考にでもなれば幸いです。
最新の遮光器が山ほどある。
なんで現代に、イヌイットもいないのに遮光器が売っているのか、一体誰が何のために販売しているのか、、
いや、売るためでしょう!?w
マネキンで遮光器をディスプレイしてるの世界でここだけじゃないか?もしかして、、
木製でしかも黒まである、、スリットのバリエーションも1本〜4本まで、、スゴイ
ここは人口約1250人の占冠村、、その何の変哲もない道の駅にこんなエッヂなものが並んでいるとは、、
このヤバさに気づいてるの、もしかして私が最初なんじゃ、、? w
パリコレ出てる
とっくに気づかれていました。なんとこの遮光器は
YOJI YAMAMOTO(ヨージ・ヤマモト)
が目を付け、制作を占冠のVOCK:長谷川氏に依頼。2022年にパリコレのランウェイに使用されていましたっ!
ま、、マジスカ?新聞に出ちゃってるよ、、遮光器が。
イヌイット、、ではもう無い。
早すぎるだろ、YOJIさん。
着用してみる
2024年最新版・遮光器という事でイヌイット的にはありえない「BLACK」をチョイスしました。
表面の曲線が美しい、そして出来るだけ見やすさとルックスを考え3本スリットタイプをチョイス!
日本人の骨格に合わせて目の部分が窪んでいるのも嬉しいポイントです。
アジャスタ部分は鹿骨でニクイッ!まさにMADE IN HOKKAIDO
どりゃ〜! もう遠目で見たらサングラスですね、黒は。ヤバいぜこりゃ。
結論
道の駅に遮光器があるのは、占冠で面白いことをやっているメーカーがあるからだった
山に囲まれた占冠。周りは木だらけ山だらけ。
そんな場所でボルダリングに使う「木製クライミングホールド」をメインで作っているメーカーがありました。
木製クライミングホールドのVOCKです。VOCKでは木材を使用し、一つ一つ削り出す方法でクライミングホールドを作っている稀有なメーカーです。
出典:VOCK
私達の理念は「土に還るモノ作り」です。
↓こんな可愛いクライミングホールドがあるんだ〜!?
木を加工することに長けたクライミングホールドのメーカーが「ちょっと変なものを」と作った遮光器。
それがなぜかパリコレへ。そのニュースが地元で話題になり、道の駅で販売に。
占冠に遮光器が売っているのはそんな理由でした。
しかし、尖ってるなぁ〜
なにがスゴイって、、、
この遮光器を作成したVOCK:長谷川さんもブッ飛んでますが、占冠で作っているのを知って、依頼をかけパリコレに持ってくYOJI YAMAMOTOの目の付け所と感覚のエッジさがヤバいですね、、恐ろしや〜
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