奇想民族博物館?
東京都・港区 最寄駅、品川のオフィス街。でっかいビルが立ち並ぶこの街で、、
「奇想民族博物館」という写真展が行われているらしい、、
な、なにそれ?奇想民族、、名前からして大好物ですw
品川駅からほど近い、カメラのCANONが運営している「キャノンギャラリーS」にて開催されている、
写真展が「奇想民族博物館」でした。
札幌市在住でアイヌ、北方民族文化好きの筆者は、日頃からその周辺文化を深掘り&チェックしています。
そんな筆者が「奇想民族博物館」展に突撃するとそこには、、
全く知らない日本の民族、一度は行ってみたい日本中の「奇祭」がゴロゴロありました!
そんな今回は、、
・祭り、御神輿好きの方
・神輿タコで肩がもっこりしていて、シャツを着るとシルエットが変になる方から
・水木しげる、妖怪好きの方まで
日本の少数民族文化考察の参考に、はたまた次の旅程の参考にでもなれば幸いです。
福島:オニンギョウサマ
入館してすぐ、目の前にどデカいインパクトのある写真がドーン!な、、なんじゃこりゃ?
展示ではオニンギョウサマと言われる同祖神の実物大のどでかいパネルが展示されています、、しかも福島県、、
私この辺の出身なんですが、この存在を全く知りませんでした、、
こんなド派手なニンギョウの存在を知らなんだっ!
魔除けの神様。
出典:田村市HP
江戸時代に磐城街道沿いに悪病が流行したため、以後悪魔がむらに入らないように魔よけとして立てられたといわれています。
身の丈4メートルになります。なぎなた、刀を持ち、両手を広げ、通せんぼのしぐさをしています。
顔は大鬼の形相で、外から悪いものが入ってこないように、にらみをきかせています。
これは祭りというより、祀(まつ)られているという事でしょうか、、今度帰省の際に行ってみます。
宮古島:パーントゥ祭り
そしてこれ、なんじゃこりゃっ!?すんごいです。日本とは思えません。
パプアニューギニアの祭りのようです。(行った事はございません)
このド派手な仮面!
宮古島のパーントゥは1993年に重要無形民俗文化財に指定されました。
出典:たびらいHPより
島内の2ヶ所で行われている奇祭だが、形式は異なっています。
島尻地区では旧暦9月上旬、仮面をつけて全身に泥を塗り、シイノキカズラの蔓草を巻きつけた3体の仮装神が出現します。
パーントゥは厄払いの神として、泥をぬりつけることで、新築の家のお祓いや子供の無病息災を祈願します。
完全に水木しげるの世界!東南アジア感もすごいっ!
秋田:人形道祖神
秋田といえばナマハゲが有名ですが、全く知らない民間信仰の人形がありました。
それが人形道祖神!これも祀りの要素が強いですね〜
人形道祖神は、村に悪霊や疫病などの災いが入ってこないように、
「村の境界や道端に祭られる民間信仰の神様」でした。
ワラ人形の強いやつ。男女一対が通常の形。
シ、、神ボルも強し!
人形道祖神の多くには男女それぞれの性器が取り付けられています。
出典:人形道祖神HPより
〜中略〜
能代市二ツ井小掛では年に一度、男女の人形道祖神(ショウキサマ)を向かい合わせて性交させ、その周りで村人たちが百万遍を唱えるお祭りを行います。
かつては疫病が流行る度に家々の前でショウキサマを性交させて、厄払いをしていたそうです。
このことからも神様同士の生殖行為には悪霊を追い払うパワーがあると信じられていたことが分かります。
暗い夜道で遭遇したら、声上げて驚く自信があります。
石川県:あばれ祭
神聖な神輿を、まさかの火の中にどーん!こんな事していいのでしょうか?
これはヤバイ!通常の祭りの概念と根本から違う!
あら〜ちょっと考えられない!w
約350年前の寛文年間(1661~1672)当地に悪病が流行したため、盛大な祭礼を始めたところ、神霊と化した青蜂が悪疫病者を救った。
出典:あばれ祭HPより
祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、通称牛頭天王だ。
(古事記や日本書紀などにおいても荒々しい勇ましい神として描かれている)
その祭神が遷座された神輿を海の中や川の中、火の中に投げ込み、叩いたり、壊したりするなど大暴れが行われる。
これによって、神輿の興奮が神さまを呼び寄せ、人々は神さまに近づくことができると信じられている。
また、この行為が神さまにとっても喜ばしいものとされている。
神輿をイジメればイジメるほど良いって、、所変われば価値観も180°違いますね。
結論
日本には、まだまだ知られていない、美しい民族文化が山ほどある!
奇想民族博物館には筆者の知らない全国各地の奇祭の情報がゴロゴロありました。
しかもそれぞれが独自の価値観を持っていて美しい。
日本のこと知った様な顔してましたが、全然知らないことが判明しました!
日本各地の民俗文化やお祭りも、もっと掘り下げていきます〜
↓こちらから日本全国の祭りがチェックできます!
出典:まつりと
CANONが運営している、キャノンギャラリーSで 「写真を撮ってもよろしいでしょうか?、私のカメラCANONですし!」とギャラリーの人に聞いたら、 「写真がお好きな方でしたら、CANONでもNIKONでもSONYでも、なんなら携帯でもなんでもOK。撮りまくって下さい」と回答頂き、 CANONで働く方のカメラ愛を感じれて、胸熱でした。
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