木彫りの熊がアツい。
昨今、静かなブームになっている木彫りの熊。今日はまた新しいスタイルの木彫り熊たちを見つけてしまいましたので紹介します。
このブームにのって、長い間「家庭に眠っている邪魔者」として不当な扱いを受けて来た様々な熊が発掘されたり、また作家さんの新しい感性で生み出されたりしています。
木彫り熊はある程度ジャンルに分けられるのですが、深掘りするとワンパターンではない懐の深さを感じます。
そもそもの木彫り熊の考察はこちら
お土産にとどまらない木彫りの熊5選
展覧会にお邪魔しました。
黒い森美術館で開催された、『ウチの木彫熊(くま)』展は、「昔からウチにいた」的な木彫熊(くま)の自慢会を、森の中でやっちゃおう!という素敵な試みです。
こちらに今回はお邪魔しました。
会場は森の中です。
ゴルフ熊
入り口にゴルフ熊を発見。擬人化シリーズの木彫り熊ですね。「ゴルフのコンペで優秀者に配られた記念品」のようです。トロフィーがわりに木彫り熊。実にドラマチック。持って帰るのも大変。
北海道っぽいエピソードです。
ふんどし熊
入館すると受付にふんどしをしめた熊が。
この熊はふんどし屋さんのオーナーがふんどしに合うポーズの個体を発見し、自ら作成したふんどしを装着させたハイブリット熊。作者や年代は不明でヴィンテージの価値とかは別の次元ですが、そういう楽しみ方もあるんですね。
食らう熊マスク
「食らう銀次」と名付けられた熊マスク。顔だけのシリーズです。こ、怖いんですけど。
通常この顔だけのシリーズは一般的にはシャケくわえてないんですが、シャケ付きです。
晴れた日には森の中の木にぶら下げて展示したりするようです。それも怖いんですけど。
昔の木彫りの熊によくある、仕上げの黒塗りはかなり重く見えますね。
寝転び熊
元来はこのお腹の上にニッカウイスキーを置く、もしくはウイスキーの瓶に添わせて座らせるように作られた熊。
持ち主の方はこのお腹の上に鍵や、腕時計を乗せて楽しんでいる模様。それってもう木彫りの熊っていうより、デカいトレーですよね。
削り出し熊
白樺の木1本からまるまる削り出した熊。天然の樹木と一体化した状態で完成しています。
こんなのが森の中のロッジにあったらめちゃくちゃカッコいいですね。筆者のようなマンション暮らしの民には完全にオーバースペックです。
木から削り出したままのお姿
結論
ヴィンテージと言われる木彫り熊以外にも楽しみ方や価値は色々ある。
今回の展示では「昔からウチにいた」的な木彫り熊の自慢会がテーマでした。
アパレルやアート、骨董など、どのジャンルにも言える事ですが価値のあるヴィンテージに傾倒すると、最終的には「金を持ってる人が偉い」という結論に行きがちです。
そうじゃない楽しみ方もあるよね?と今回の展示は言っていました。
今回の気づき。今の流行ってる木彫りの熊って、変に仕上げの塗り(黒くしたり、やたらニスでツヤを出したり)してない無垢の状態のものが多いですね。
確かにその方がより手彫りっぽく見え、かつモダンに見えます。あと現代の家具、インテリアなんかと無垢の方が色が合うので相性が良いというのもあるでしょうね。
ヤバイ、憧れの木彫り熊がありました。八雲町の作家「弘間二郎・柴崎重行」の名工が制作した木彫り熊。初めて実物見ました。 ヴィンテージが全てでは無い。そうなんですが、やっぱり欲しいなぁ、、
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