小樽とは?
北海道小樽市。札幌からは車で高速だと約40分。そんな札幌の隣町にちょっと変わったそば屋さんを友人に教えて頂きました。その名も、、
「ヤマカそば」さんです。
屋台から始まり80年位やっている老舗そば店。
北海道には美味しい個性的なそば屋さんが数多く存在しますが、こちらに突撃すると違和感が、、
そば屋なのに、みんなラーメン食べてるっ!これは、、新しいっ!?w
ザ・そば屋の外観
調べていくと、そば屋でラーメンを出す背景には「戦後のラーメン大ブーム」が関係していました。
札幌市在住で北海道内の様々な違和感のある施設に突撃を繰り返す筆者が、「ヤマカそば」に突撃する今回は、、
・小樽でランチのお店を探されている方
・昨今のラーメンより昔のラーメンが好きな方から
・”夜鳴きそば”ってラーメンだとご存知の方まで
小樽ランチ選びの参考に、はたまた小樽方面旅行の参考にでもなれば幸いです。
北海道は、そば処
実は、そばの収穫量は日本で北海道が一番。このブログでも何度か取り上げている北海道のそば、、、
過去の北海道の蕎麦考察はこちら↓
・北海道は「そば」も美味いのを知っていますか?
・恵庭には、「まじめ過ぎる」老舗蕎麦屋、思君楼があった。
そばの花
これがそばの実です。
北海道は”そば処”なので、そば屋はそばを食べさせるのが本筋かと思っていたのですが、、??
いざ入店!
入店してみると昔懐かしい佇まい。
壁にはファイターズを初めとした野球選手のサイン色紙がずらりっ!ご主人の野球好きがよく分かります。
壁中サインだらけ!
お品書きには「ラーメン」の文字が!
ラーメン・小かつ丼セットなんてもう、そば屋と思えません!
そば屋では、そば食べたい派の筆者なのですが、、
おそるおそる
思い切ってオーダーです。
ラーメン・小かつ丼セットを1つお願いしますっ!!
お盆で運ばれてきたラーメンは、ピンクの縁取に緑のグルグルなると、チャーシュー、ゆで卵、メンマ、海苔、って感じの想像通りのザ・昔風ラーメンです。
透明感のあるスープはあっさり、優しく美味しくて全部飲みたくなります。
麺は現代のラーメンの様なコシはなく、至って普通。その普通が美味しいです!
地元の人達で混雑し、普段食べたくなる懐かしい味という感じでした。
そば屋に中華麺が置かれた理由
本格的にそば屋でラーメンを提供するようになったのは、戦後GHQが大量の小麦粉を持ち込んだ以降と言われています。
その小麦を使った中華麺=ラーメンの大ブームが起きて、そば屋なのに
なんでラーメンないのよ?この店にぃっ!?
とせがまれての結果だと思われます。
つまり、「そば屋にはすでに昭和20年代後半から30年代に、中華麺とそばつゆは同時に存在していた」
という訳でした。
生成AIで作ってみました。「昔のそば打ち職人」w
終戦直後はそば粉・小麦粉は全くといっていいほど不足していた。
出典:文春オンラインより
昭和24年、姫路駅の立ち食いそば屋「えきそば」では、粉不足をしのぐためにそば粉にこんにゃく粉を入れた麺を販売。
その後、そばとラーメンの中間のような黄色い麺を製造したところ人気を博した。
それが「えきそば」で今も大人気の「黄(きい)そば」のルーツである。
要は、戦後はそば粉自体が不足してたので、そば以外の麺も使って商売したという事ですね!
結論
そば屋でラーメンが出てくるのは戦後の「どさくさ」の影響を受けているから
小樽の街は古い街で、北海道だと函館の次に歴史がある街です。
その小樽の中にある「ヤマカそば」は屋台から始まり80年位やっている老舗。終戦後の、
・物資難、食糧不足
・GHQが大量に持ち込んだ小麦から作ったラーメンの大ブーム
の影響を多分に受けて、そば屋でもラーメンを出しはじめてそれが根付いた、、ということがよく分かりました。
そば屋でラーメンって新しい!と思ったら逆です。実は古来からのスタイルでした。
これ、新しい!と思ってたものが自分が知らないだけで「すごく昔からあるものだ」という事がファッションの世界でもよくあります。 最近、新鮮だなぁと思って購入した”ファーのコート”、、1960年代位のミリタリーだったのですが、着てみたら見た目以上に暖かい。 真冬の寒冷地でも結構イケるっ!!発見でした。まさに温故知新!
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