札幌の隣、恵庭市
札幌の隣町「恵庭市」。札幌から高速に乗れば車で約30分という、近隣の街。
札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置しており、交通のアクセスも良い街です。
市民主導による花を主役としたまちづくりが盛んです。
そんな恵庭市に「田舎蕎麦で有名な名店」があるという情報を聞きつけました。
蕎麦好きかつ、北海道の蕎麦文化を考察している筆者としては見逃せません!
過去の北海道の蕎麦考察はこちら↓
北海道は「そば」も美味いのを知っていますか?
さっそく突撃するとそこには愚直なまでに「まじめ過ぎる田舎そばの名店」がありました。そんな今回は
・まじめ過ぎると人に言われた事のある方
・蕎麦に目のない方から
・貰ったものをいつまでも捨てられない方まで
商品開発やアイディアの参考になれば幸いです。
そこは老舗店
創業大正8年創業、、(今から100年以上前)
「思君楼:しくんろう」さん。
100年以上続く名店がそこにはありました。TVで特集も組まれるほどの名店です。↓
大正8年創業、令和の時代が始まった今年に創業100年を迎えた蕎麦店です。
出典:STVより
JR恵庭駅から徒歩15分の所にあり、地元の方だけでなく道内外からのお客さんも多い名店です。
100年以上続くには訳があるはず、、
その長く続く理由を探るべく、突撃です!
まじめ過ぎて読めない
まず入店して驚きです。、のれん、、なんだこりゃ?全く読めない、、
おそらく「蕎麦」なんだろうけども、、
古くから日本は、変体仮名という技法により、中国から伝わった旧漢字をひらがなに変換することがあったようで、、
出典:SOBA UCHI 楽常
楚そ:ほっそりとした様子。あざやかな様子。
者ば:台上にしばを積み火をたくもの ※煮る人
という意味で、ようするに「蕎麦」の古来の書き方という事が判明しました。
さすが老舗。「のれん」から、まじめです。
まじめ過ぎて小銭取る
メニューを見て驚きです。こ、こんな細かいものまで売っているのか、、?
きっと「あげ玉、もっと欲しいんだけど、、」ってお客さんがこの100年の間に結構いたのでしょう。
あげ玉売っているの初めてみた。
細かい顧客対応がまじめです。
まじめ過ぎて店の歌ある
な、、なんだこりゃ?箸の袋(おそらく昔のもの)に、オリジナルソングらしき歌詞が書いてある、、
これ、完全にオリジナルソング作ってもらってますね?
なんならレコードくらい作ってるかもしれません。ちょっと聞いてみたいです。
オリジナルソングは3番までありました。
そういえば昭和は会社や団体などで
「社歌や団体の歌」
などの私的な歌を作ったりするのが流行した時代がありました。その影響を受けているのかもしれません。
まじめ過ぎてオリジナルソングもあります。
まじめ過ぎて全部飾る
店の壁面をながめていたら、、な、なんじゃこりゃ!?カレンダーが多過ぎる、、
こんなに「日付を確認するのが目的」のカレンダーが必要なはずありません。
なぜ壁面にカレンダーが貼りまくられているのか、、?
数えてみたら10種もカレンダーが並んでました。
カレンダーの下に表記してある企業名を見てみると、どうやら関係取引先&地元企業から頂いた事が想像できました。
せっかくお取引先に頂いた物だから店頭に全部貼ろう!
という本来のカレンダーの目的と、かけ離れた「ポスター的」なアプローチ。
ものすごくまじめな対応です。
お取り先の宣伝に少しでもなれば!というまじめ過ぎる思想からと思われます。
結論
まじめ過ぎる商売の仕方をしているから伝統が100年以上続く
店内を見ていると4代目店主の「実直でまじめなお人柄」がよくわかる店内でした。
その仕事への取り組み姿勢が代々続く店の「のれん」を守り続けている理由だろうな〜と強く感じました。
当然、出てきたお蕎麦はめちゃくちゃ美味かったですよ!
三重(割子そば)頂きました。
メニューには蕎麦屋さんでも出すところが限られている「そばがき」がありました。
お酒もあったので次回はゆっくり呑んでみたい、、そんな名店でした。
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