旭川のラーメン屋「よし乃」が反抗的な理由

旭川で「みそラーメン！？」

旭川ラーメンをご存知でしょうか？

北海道旭川市で提供されているご当地ラーメンです。

北海道のラーメンは全国的に有名ですが、

札幌：みそ

函館：塩

旭川：醤油

と言われることが多く、それを裏付けるかのように、旭川では半数以上の店舗で醤油味が売れ筋という調査結果があります。

出典：みそラーメンのよし乃

札幌市在住の筆者は日頃から違和感を感じる飲食店や施設に突撃を繰り返しています。

そんな筆者が「旭川みそラーメンよし乃」を深掘りする今回は、、

・ラーメン大好き！食べ歩きが趣味の方

・旭川ラーメンと言えば醤油だろう？の方から

・ジロリアンで、マシマシの方まで

旭川で訪問するラーメン店候補の参考に、はたまた旭川観光の参考にでもなれば幸いです。

まず「味噌ラーメン」チョイスが反抗的

まずは、なんと言ってもその味のチョイス！前述したように、

旭川は「醤油ラーメン」の街

ですが、よし乃では「みそラーメン」がメイン。。潮流に乗るのが商売のセオリーだと思うのですが、、？

こちら旭川のよし乃本店！

看板にも”みそラーメン”の文字が、、！

社名の前にも”みそラーメン”

のれんにも”みそラーメン”

イメージキャラが反抗的

そしてよし乃のイメージキャラクターは、、詳細不明の

「チャイナガール」

扇子には”みそラーメン”の文字が、、イカす！

そして実は本場の中国ではチャイナドレスが民族服として浸透していません。。↓

中国の民族衣装はチャイナドレスというのは日本人の一般的な考えだが、中国における最大の民族団体は漢民族であり、チャイナドレスは漢民族の伝統服ではないどころか、中国の伝統衣装ですらもない。

チャイナドレスの原型は清国の満洲服で、チャイナドレス自体は近代以降に成立したもの。

中国人側から見てもチャイナドレスは中国全体の民族服という認識が薄く、むしろ「中華民国時代の女性たちの普段着」という呼称のほうが適切である。

出典：出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

中華系＆中華民国時代をルーツとしたラーメンでは無いのに、このイメージキャラ。

そんな昭和のどさくさを感じるデザインが反抗的です。w

もやしの盛り反抗的

「具のない麺だけ」のラーメンが苦手な筆者は普段、ラーメンを食べる機会は少ないのですが、、

野菜大盛りがアルヨ！

これは安心です。そして当然、みそラーメン一択です、、、

みそラーメンを先頭に、野菜・メンマ大盛りの表記も、、！

どどどんっ！！うず高く盛られたもやしくん。

背油がビッチリで、麺を大量に食わせ、なんならご飯も一緒に食わせる「男系ラーメン屋さん」が多い中、

その辺のお店とは対局にある、優しい野菜大盛り・みそラーメン。体制に反抗的ですねぇ〜

味が反抗的

そしてなんと言っても味。醤油ラーメンが主流の旭川で、この”みそラーメン”、、

みそがほんのり甘く、そして変な重さも無しっ！野菜をスープに潜らすと「みそスープ」に早変わり。

そして肉は挽肉です。チャーシューじゃないのがこのあっさり感に拍車をかけています。

変なことしてないっ！シンプル美味い！

王道から逸れると結構微妙な味になることも多い、飲食の世界ですが、抜群に美味い。

そんな世間の常識に反抗的な美味さです！！

結論

よし乃が反抗的に見えるのは”醤油ラーメンの街”で独自の路線を行っている為。

旭川ラーメンの歴史を簡単に紐解くと、、

戦前は諸説あるのですが、戦後間もない1947年（昭和22年）にラーメン専門店として創業し現在に至るまで続いている「蜂屋」と、同年に屋台から始めた「青葉」の2店のスタイルが旭川中に広がって行きました。

この頃から旭川ラーメンの特徴的な要素（Wスープ）が形作られていました。

※Wスープとは魚介類と動物系（豚骨・鶏ガラ）を合わせてだしをとった２つのスープに醤油ダレを加えたもの。

旭川：醤油とはこの事。

ちなみに「よし乃：1968年（昭和43年）創業。」（みそラーメンが主力の店舗では現存する最古の老舗）

創業時に旭川で流行っていた醤油のスタイルを選ばす、あえて「みそラーメン」で既存店との差別化を図って行ったそのスタイルに、、

初めて旭川を訪れる方にもおすすめですが、何回も来ている玄人な方や面白いものがお好きな方にこそ是非おすすめのラーメン店でした。

よし乃本店は、雨＆雪の日の”並び”が発生した際にそれらを避けれる場所が無いため、悪天候の際は念のため傘などを持っての来店が安心です。

今回よし乃の事を調べてたら、どうやら筆者の住む札幌にも支店（フランチャイズらしい）があるらしいっ！？全く知らんかった、、次回突撃します！