旭川にやたらとカラスが多い理由を解明する。

寒冷地生活スタイル

旭川の街って、、

札幌から高速で2時間ちょっとの街、旭川。人口約30万人の札幌に次ぐ街として有名です。

筆者
筆者

この旭川の街を歩いていたら、、気づいてしまいました。やたらカラス多い!

なんでこんなにカラスが多いのか?行政は何をしているのか?フン害も酷いんですけど、、

そこらじゅうフンだらけなんですけど、、いいの?

筆者
筆者

その理由は「この街自体の特殊な事情と取り組みの姿勢」にありました。

全国の様々な都市に訪れる筆者が、なぜ旭川にはカラスが多いのか?の理由を考察する今回、

・旭川エリアにお住まいの方

・旭川を訪れた際にカラスの多さが気になっていた旅行者の
方から

・野生動物との共存方法を模索中の自治体関係者の方まで

なにかアイディアの参考になれば幸いです。

なぜカラス多いのか?

筆者
筆者

旭川は都市部の近くに自然が多い街です。

・市街地はゴミがよく落ちているのでエサに困らない

・ビルで寒い風が凌げて熱がこもっており、天敵もいない。

こんなもんじゃないんで。

山からやってきたカラスにとって市街地のほうが安全、エサも困らないという事で

都市部にカラスがとどまっているという事が分かりました。

行政は何をしているのか?

旭川市の行政は駆除に動いていないのか?色々調べてみると

積極的な駆除はしていない事がわかりました。

旭川市の例

筆者
筆者

旭川市の市議会にてカラスの駆除について議論されていました。

出典:令和3年度 第2回 旭川市環境審議会 会議録

また、旭川市の基本的なカラスに対する考え方はこんな感じでした。↓

ごみステーションを荒らす、路上に糞を落とす、繁殖期には威嚇行動で危険を感じさせるほか、その外見とも相まって「汚い」「怖い」「不気味」など、不快感を持つ方も少なくないと思います。

その一方、カラスは生態系の中で一定の役割を担う鳥獣保護法で保護された野鳥です。

出典:旭川市HPより

東京都の例

筆者
筆者

ちなみに東京では、旭川とは方針の違いがあり、捕獲(駆除)を毎年行っています。

東京都は、増えすぎたカラスから生じる様々な被害を防止するため、平成13年度から都市部を中心としたカラス対策に取り組んでいます。

出典:東京都環境局

東京ではなぜ捕獲(駆除)が許可され、旭川では捕獲(駆除)ができないのでしょうか?

法律的には?

調べた所、鳥獣保護法には捕獲を可能とする例外がありました。

1.「事前に捕獲の許可を受けた場合」

2.「狩猟鳥獣の捕獲」

3.「モグラやネズミの捕獲」

そしてハシブトガラスとハシボソガラスはこの法律で狩猟鳥獣に指定されているため、狩猟期間と狩猟方法、区域を守れば許可を得ることなく捕獲が可能である。

※ただし、自治体によっては禁止区域や期間が別途定められることがある。

こうして捕獲したカラスは食べようが飼おうが自由であり、報告の義務も無い。 

出典:カラスブログより
筆者
筆者

禁止区域の定めまでは分かりませんでしたが、おそらく旭川でも捕獲(駆除)は出来る。

有名な旭山動物園では、、

筆者
筆者

ちなみに旭山動物園では珍しい「カラスの展示」をしています。

2012年11月に完成した「北海道産動物舎」。〜(中略)〜

カラスカラスとして飼育・展示しているのは、日本全国の動物園で当園ぐらいかもしれません。 


出典:あさひやまどうぶつえんHPより

旭山動物園ではカラスを「北海道の野鳥」という括りで展示していました。

筆者
筆者

動物園的には害獣ではないという認識ですね。

結論

旭川市はカラスと共存の道を探っているが、現状共存できていない。

旭川市はより自然が近いし、なんと言っても野生動物と人間との共生をテーマにする旭山動物園を有しています。

そのため市の考え方としてはカラスは

害獣✖️
野鳥○

という考え方を持っていました。その考えのもとに共存を模索していて、市民にもその周知、啓蒙を行っていました。

筆者
筆者

でも、街中フンだらけ!電線にはカラスだらけで見た目も衛生的にもよろしくないです。

初めて観光で訪れた方はちょっとびっくりするレベル。現状だと人間が無理して共存している状態です。

観光立国北海道の中核市として共存の方法を模索する時期に来ていると感じました。

カラスは自然界において、

・虫や木の実を食べる捕食者としての役割

・死がいを食い、片付ける掃除屋としての役割

があり、いなければ生態系のバランスが崩れ、そのひずみは人間社会に帰ってくると言われています。

駆除しなくても住処を森へ移動させるような方法を探らないといけないですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました